ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■2206, 反時代的毒虫 −3

       b(^o^)dおっ W(^O^)Wはー♪

   「反時代的毒虫」
   ー中村うさぎとの対談「覚悟の文学、命がけの浪費」ーより

    浪費癖で借金してでもブランド品を買いまくりを売りにしている
   「ショッピングの女王」こと、あの中村うさぎ、との対談である。
    彼女は自らを
   「自分を売る職業・・・それが風俗や水商売なら、私の仕事だって同じことだ。
    私には、『自分を切り売りしている』という意識が常にある。」
   「そんなふうに自分を切り売りしている人々は、必ずそのことに復讐される。
    魂が壊れていくのだ。」と語っている
 
本を書くため身を削り、シリアスなキャラが売りで、まさに「覚悟の文学」である。
最初の結婚は、大失敗に終わり、2度目の結婚相手の現在の夫はゲイ。
「毎日一緒のベッドで寝ているが、互いの裸を見たことがない」という。
彼女の両親はゲイの夫に大きなショックを受ける。
一人のホストにいれあげて、出版社には前借りの借金を繰り返し、
時には税金未納で銀行口座を差し押さえられながらも、1本100万円のヘネシーを
オーダーするまで「命がけの浪費」をする。

    対談の中では、ホストクラブになぜハマったかを告白している。
   「私がずっともてあましてきた飢餓感、欠落感、孤独感」
    についてなどの多様なる理性的、論理的な対話が続く。
    自分の身を削って、それを「商品化」=文章化している迫力が直に伝わる。
    その一つとして、美容整形クリニックと女性誌とのタイアップで
    「プチ整形」もしている。
    
家内が図書館で借りた本を、何度か斜め読みをしたが、
『この人、病気を売りにしている』としか、受け取れなかった。
精神症の立派な病人である。
ーー

ー印象的な部分を、抜粋してみようー
P-122
車谷:まあ人から命を借りるのも大変だと思うけど、貸すほうも大変ですよ。
 僕が高校生ぐらいになると、お祖母さんが自転車の後ろに乗せてくれ言うわけ、
 金の取立てに。それで姫路のヤクザの事務所に行って、お祖母さんが一人で入っていく。
 凄い口論をして、結局何が何でも取り立ててきました。
中村:凄い豪胆なお祖母さんですね!・・・(中略)

中村:私はアコムどまりなんだけど、嵌っていたホストクラブに、
 客として風俗の女の子に多く来るわけですね。その娘たちがヤミ金から借りていて、
 けっこう豪胆なのです。どんなに怖いかわかっていて借りているのだから。
車谷:返さないと、普通は半殺しの目にあいますね。

中村:でも、法廷に持ち込めないんですよ、ヤミ金って。それで、踏む倒すことを
 サラッと言うわけですよ、若い19,20歳の若い女の子が。
 酷い目にあったらどうするんですか?というと、
 取立てが来て、てめえ、風呂に沈めるぞと言われたけど、自分はソープで
 働いているから、もう風呂に沈んでいますけど何か?と言ってやったとか。
 自分はまだまだ小心者じゃ、みたいに思ってしまうんですけど。

P-127
車谷:お祖母さんが、とにかく人生で大事なことは「断る」ことだって、
 幼稚園の頃から、三日に一度は言っていたね。
 幼稚園児には、どういうことかわからなかった。
 しかし歳をとるとともにわかったね。断ることが難しいことなんだ。
中村:むずかしいですね。
車谷:断ることが、すなわちこの世を生き抜いていくことなんだから。
 僕は、とにかく善意というのが嫌いでね。小説家になってからは、善意で考えたら
 とても書けないことも、悪意を持って書くというか。
 −−
 
    最近、中村うさぎの姿をTVで見かけるが、なかなかの女である。
    手練手管のママかホステスと、元流しの板前が、言葉を選びながら
    面白おかしく話しているというような対談として読んでみると、面白い。
              
              バイ! UvU/〜
・・・・・・・・

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04月18日(水)
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