ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■1995, 世界の絵画50 −2
おはよ〜!(*^ワ^*)i
不安の正体
ームンクの「叫び」
不安感を絵で表現するとムンクの「叫び」になる。
あれは恐怖の叫びとは違う!不安の叫びである。
人間がいきている限り、不安は常に付きまとうものである。
生きていること自体が不安の原因となる。
これが 先日、ハイデッガーについて書いた中にある、
「不安」の本質である。
「不安とは現存在として最も根本的な気分である」という。
彼によると、現存在は世界内存在として理由もなくこの世界に投げ出され、
そのつど、何らかの気分に規定されている。
日常性の中に埋没されて生きている非本来的あり方から、
本来的自己を呼び覚ますきっかけとなるのが不安である。
とりわけ「死」の可能性の前にしての不安において、
現存在としての根源的開示がはじめて生起すると・・
誰でも漠然とした不安が夢の中で熊の姿で現れたり、金縛りになったりする。
その根源が現実社会と思っていたが、「死」の可能性を前にしての
不安というのも納得できる。
恐怖は具体的な恐れであるが、不安は漠然とした恐れである。
その正体が「死」である。
もう一つは変化そのものであるが・・・
難しくなるので、「変化」のテーマで書くことにする。
( ̄▽ ̄)■]~~~ 珈琲TIME♪
ところで、新聞にノルウェーのオスロの
ムンク美術館所蔵の強奪された「叫び」が発見された、と報じていた。
この「叫び」の男は、絵の中で表現された人物として、
絵画の世界で有数な有名なキャラクターになっている。
ムンクは、この男の絵を通して不安を表現したかったようだ。
彼は、この絵に対して、次のような言葉を残している。
ー友人ふたりと歩いていたムンクは、ひとり立ち止まって、
太陽の沈んだあとの、血のように赤くなった雲を見た。
友人はそのまま行ってしまったが、ムンクはそのとき、
恐怖と不安にふるえながら、自然の大きな叫び声を聞いた。
そして、この「叫び」を描いたーという。
彼は自分のその時の体験をそのまま描いた絵であり、
その男は、ムンク自身の姿である。
この絵には中央の雲の部分に小さな字で、
「こんな絵を描けるのは狂人だけである」と書き込みがある。
ムンクは1863年、ノルウェーのロイテンで軍医の子供として生まれている。
5歳にして母親を亡くし、その9年後、母親と同じ結核で姉を亡くし、32歳で、
父親と弟が亡くなっている。
そして、妹も精神を患い、病院に入れられてしまう。
彼は「病と狂気と死が、私の揺りかごを見守ってくれた黒い天使だった」
という言葉を残している。
ー「世界の絵画50」より抜粋ー
正に「病と死と狂気への不安感」が大きく口を開いている。
この絵は人間の不安感という黒い闇を鋭く描いた絵である。
(。・ω・)ノ☆゚+.バイ!
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2005/10/16
1657, 世界の絵画50
今回の北イタリア旅行でも、フィレンツェのウフィツ美術館で
素晴らしい絵画を多く見ることができた。
実物を見ないかぎり、その絵画の背後にある意味を知ろうするには
余程のキッカケがない限りできないものだ。
「知識を持って絵をみること」
これを知ったのは、15年前にスペイン・マドリッドにあるプラド美術館で、
日本人のガイドの説明を聞きながら絵を見た時である。
絵の中には、さまざまなドラマが詰まっている。
その画家の技法、思い込み、性格を知ることで、絵が全く違ってみえる。
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09月19日(火)
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