ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■1527, わたしの酒中日記−5
金沢ー3

ー1972年3月某日

とにかく部外者の目でみると、金沢は特異の街である。
加賀百万石の数百年の重みが詰まっている。
それが酒場に集約しているから、あちこちと探して歩くだけの価値が充分にある。
それと人間味も面白い。

今日は会社の島君に酒を誘われる。
同期の男なのだが、現在所属している武蔵店に配送センターから
配属になったばかりの男だ。
いい男なのだが、全く彼女ができないという。
何かオドオドしていて頼りがなさそうでモテナイ典型である。

店では日常的に、月に1度は飲みに誘われるが、気楽に一~二度喫茶店に行っただけでも
「自分の男」にされてしまった。
噂が流れた瞬間から、他の誰も口を利かなくなるから女の職場は難しい。
その後は注意はしているが。

島君に、その話をしても信じない。
今まで男だけの配送センターにいたためだろう。
すべて需給のバランスである。

彼氏がいる女性ほど気楽に飲みに誘ってくる。
「オイ!彼氏にいいのか?」というと、決まった返事が帰ってくる。
「彼は彼、私は私、別に悪いことをするわけじゃない。
酒を一緒に飲んで何処が悪い?あっちはあっちで適当にやっているわ!」である。
そういうことか、女というものは?!
お互い、その方が上手くいくのだろう。
しかし一つ間違えば当て馬の一匹だ。いや、一頭か。
もっとも、その方が面白いが、常に試されているようだ。

彼女達は女子寮で話し合っている?
「誘ったが駄目だった、今度彼女誘ってみたら?」と。
女性の職場は監視がキツイ!半面、個々人は面白い人が多い。
例外はいるが。
女を使えれば天下を取れるという。
使えなくてもよいから仲良くしたいが。

二人で、帰りのバスで香林坊を降りて、よく行く店に行く。
寮の近くの居酒屋が香林坊に引っ越した店。
金沢大学の学生がよく出入りしていたが、同じ顔ぶれがいた。

その店を出て、一月前に行った大和の隣のスナック行く。
前回の空約束を忘れていたが、彼女は憶えていた。
数日前に友人の車でドライブをしていた姿を見たそうだ。
もちろん冗談だろうが、
「今度私をドライブで東尋坊に連れてって!」と、誘われる。
「今度な!」というと、
「お願いします!」で、終わり。
前回の「期待を持たせる!」という二人の会話が下地にあることと、
「スナックの言葉のお遊び」を島さんは知らないようだ。

彼女が席を離れて隙に
「どうしたの〜?」
「おれ生まれて一度も女性に誘われたことがないのに!」
もちろん、種は明かさなかった。
彼女達は約束をしても絶対来ないし、言葉遊びをしているから面白のだ。
島さんは、まだ純朴だ。

帰りに会社の(他店だが)知り合いの女性にであう。
寮の近くに、「茶道」を習いに行っているが、そこを紹介してくれた人だ。
何かお礼をと思っていたので、スナックに誘う。
夜見ると、なかなか濃艶な近づきがたい雰囲気が漂っている。
助平根性が出そうになるが、あとが面倒だ。
今夜は島さんと大人しく帰る。

帰り道、島さん曰く
「こんな楽しい夜は初めてだ。なんで〜?」
「場数、場数!」とはいったが、実際面白い夜だった。

最悪の職場環境の立場ほど、反面おもろいことが多い。
人生で一番辛い?時ほど。

この会社は西友の子会社化になっているが、社員は惨めだ。
とにかく会社は強者の立場に置いておかなくては。
人生は弱者の立場に立ってはならないことを痛感する。

明日は「売り出し」で忙しい!

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2004年06月08日(火)
1162,  「金融資産が狙われている」
 
ー日本の恐ろしい未来ー     
 ビジネス社 ー長岡中央図書館 2004年0606

高橋乗宣の最新の書が面白い!
ー 概略を書いてみるとー
「2004年・日本経済」で9月以降の経済の後退と国債暴落と、
日銀による国債の直接引き受けによる日本経済の破綻の危険性の増大を指摘しているが、

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06月08日(水)
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