ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■1514, 酒中日記
何げなく図書館で借りてきた「酒中日記」が面白い。
「小説現代」に連載された『酒中日記』のエッセイを集めたもの。
出版年は2005年だが、各エッセイは昭和41年からのもの。
四十年前の酒飲みの交友であると同時に、文壇交遊録でもある。
ちょうど私が20代の頃で、東京、四日市、神戸、千葉、金沢、
と転々としていた所々で、うまい酒を飲みまくっていた頃である。
現在の私の年齢と同じ位の当時の作家達が、
面白おかしく酒を飲んだ生々しい日記だから、更にひきつけられる。
30年〜40年前の日記が、昨夜のように感じられるのが良い。
さすがに作家の日記である。
具体的に克明に、面白おかしく書いてある。
このように私も当時の酒中日記が書いてあったら、
それぞれの懐かしさが具体的に記憶に鮮明に残っただろうに、残念である。
「金沢などの当時の人間関係を織り込んだ酒場でのやりとり」
が書き残してあったら、私にとって絶品の内容になっただろう!
誰もが、酒で多くの気晴らしや、ほろ苦い出来事や、面白い記憶があるはずだ。
この本では、
酒を通じての交友、
華やかな祝い酒、
酒乱とその翌日の後悔の時間、
大酔しての活躍状況、
いくら飲んでも底なしの人物……
その他いろいろ、各種各様のタイプの酒にまつわる話が次々と出てくる。
吉行淳之介から、安岡章太郎、瀬戸内晴美、遠藤周作など、
現代文学史に出てきそうな人たちから、山田詠美、吉村昭までの32人の作家による
エッセイだから、面白くないわけがない。
「某月某日」で始まる(酒を飲むこと)をテーマに、軽く書かれたが内容は生々しい。
「バーからバーへとはしごを続け、気が付くとパジャマで朝の新宿を歩いていた」とか、
作家同士、昼日中に相手の家に押しかけ、飲んでは人を呼び自分も出かけるという、
「作家」イメージが見事に再現されている味ある文章が続く。
「朝、家で起きてみると、やはり目の前に大きな鬱のクマがいた。
しかたなく、また死んだフリをする。」など、
酒飲みの何ともいえない心理を書いている作家もいる。
銀座に遊ぶ作家たちの賑(にぎ)やかな酒もいいが、
京都逗留の水上勉の一人酒の話もよいものだ。
創作の疲れか、女性問題の悩みか、花見小路や先斗町を
フラフラと飲み歩く姿が目に浮かぶようだ。
孤影悄然とした水上の一番輝いている姿だろう。
次に、具体的に彼らの文章を書き写してみたい。
ー つづく
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「酒中日記 」
中公文庫
吉行 淳之介著
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2004年05月26日(水)
1149, ああ結婚! −1
結婚について『随想日記』の中で、多くを書いてきた。
長い歴史の中で一番多くのドラマが、結婚という結びつきの中で生まれてきた。
そのドラマは、多様で深遠で、いくら書いてもつきない。
そこで、格言集の中から面白そうなものを探してみたところ、
あるある、とびきり深い奴が、いくらでもある。
赤裸々な人間の本性が、結婚という名のもとにあらゆるカタチで露出している。
結婚前には、知らない方がよいことがあまりにも多い。
そこにあるのは、相性と、忍耐と、諦めと、思いやり、である。
以下のインターネットで調べた格言は、読めば読むほど男女の溝の深さを感じる。
と同時に人間の本質がそのまま、可笑しくも、悲しく顕れている。
一番こころ、うったのは、
「ずいぶん敵を持ったけど、妻よ、お前のようなやつははじめだ!」
ーバイロンーである。
過去の亭主どもが、この言葉を殺意?を持って何度つぶやいたことか!
女房も同じだが。
自分に甘く、他人に厳しいエゴイズムが、ぶつかりあう先ず初めての場が結婚生活だ。
手持ちのジョーク集の中に面白いものがあった。
実際にありそうな話だ。
ー「こわい話」
男A「棺桶にテレコを隠しておいたんだ。
‘おい開けろ!’って声がしたはずなんだが」
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05月26日(木)
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