ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■1318, ベスト・エッセイ集ー2
橋本元首相が、数年前に大手術をしたことは、ニュースで知っていた。
この本の中に、その時の生々しい心情や、具体的な日々が書いてあった。
何かキザな鼻持ちのならない男と見ていた存在が、
急に身近な一人の人間に思えてくるから不思議である。
またTV「お宝鑑定団」に出ている中島誠之助のエッセイもあった。
普段あまり知ることのできない骨董品の世界を覗き見ることが出来た。
骨董の世界は本物、偽者が混合している世界。
本物の中でも、価値が大きくわかれている深い世界である。
ー中島のエッセイの印象に残ったところを抜粋してみる。
「骨董の世界では、初めから人をだますために作られたものを、
偽者にもおよばない最下級におき、
『嫌物(いやぶつ)』と呼んで下げすんでいる。
嫌物は、それをこしらえた人化身であるために、そのもの自体に罪がある。
それに対して偽者は、その人が作りあげたもので、品物自体に
罪はないといえる」
著名の作家の書く文章は、何気ない日常の描写が鋭く、しかし、
それを思わせないタッチがプロの凄みである。
一流の人は何気ないことでも、その文のタッチで改めて対象を
見つめさせてくれる。それが一流の一流たる所以である。
一流の役者が端役を演じると、その役そのものが端役でなくなってしまう
から不思議である。何ごとも魂を込めるからであろう。
このエッセイ集に選ばれることが、著名なもの書きや、政治家や、
エッセイストの大きな名誉となっているという。
この数年分の「ベスト・エッセイ集」を
ジックリ読んで勉強してみようか。
ーーーーーー
ーうらやましい人-’03年版ベスト・エッセイ集
日本エッセイスト・クラブ (編集)
文藝春秋
内容(「MARC」データベースより)
富や名声にこだわらず、植物学一途に95年の人生を捧げた、
高知県出身の植物学者・牧野富太郎。
その孤高にして崇高な生き方にふれた表題作「うらやましい人」
をはじめ、プロ、アマ66篇の傑作エッセイの競演。
2003年版。
目次
うらやましい人(視覚障害者との一期一会(安原みどり)
大統領と戯れ絵(山藤章二) ほか)
イカの足三本(水に敬礼(井上ひさし)
仁慈の心、保科正之と松江豊寿(中村彰彦) ほか)
半日ラマダン(ゴンタ(田辺聖子)
名医の中の名医(浅田孝彦) ほか)
いらぬオマケ(長谷川平蔵のこと(逢坂剛)
私の遇った革命家(柴田翔)
他に60篇近くーー
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・・・・・・・
2003年11月11日(火)
951, 衆議院総選挙の結果を考える
終わってしまえば、こんなものだろうというのが選挙の結果である。
もう少し、投票率がアップするのではと思っていたが、それにしても低すぎる。
総括として「二大政党のカタチが、でき始めた選挙」であった。
小沢一郎の捨て身の合併劇で、マニフェストー選挙公約を争う機運ができた。
小選挙区制度の良さがここでやっと出てきた。
自民党保守派の社会主義者が、中選挙区制度の復活を言っても誰も相手に
しなくなった。
「もう一歩で民主党が勝てたかもしれない」という期待が少しあったことと、
「自民党よ、そう甘い顔はしていられないよ」という忠告が相まっている。
しかし、もう少し民主党に勝って欲しかった。
190議席あたりが理想的であった。
やはり若い人の選挙に対する無関心が、その壁になった。
結局は自分で自分の首を絞めていることになるのが解らないのだ。
無知の彼等の未来から借金をして、生き延びようというのが旧守派だろう。
自民党の恥元派と官僚だろう。その彼等に間接的に手助けをしているのが
解らないのだ。これも若年層の質の低下の現象と見てよいだろう。
ソ連と中共と北朝鮮からの資金援助をしてもらっていた社会党の残党の
社民党が、そこから金が入らなくなったら消滅するのは当然である。
共産党は今更、何もいうことがない。
この残物整理という点でもこの選挙は意味があった。
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11月11日(木)
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