ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■988, 建物をつくることは神の代行
建物をつくることは神の代行

 40年前に、父親が現在住んでいる自宅をつくった時、
「将来必ず事業で上手くいかなくなる時がくる」と想定して設計をした。
売却やアパートに建替えるとか、潰しがきくようにしてある。
鉄骨の建物で、一切柱が入っていない構造になっており、
中を掻き出せば、どうとでもつくりかえる事ができる。

 その教訓もあって、私が手がけてきたビルも殆ど柱を入れてない。
千葉で初めて建てたビルから現在のホテルまで増築も含めて八棟全て、
やむをえない部分を除いて柱の極力ない構造にしてある。
27年前に私がたずさわった実家のビルが、最近に私の予想値よりも
はるかに高く売れたのも、建物の構造が他の業種に転用可能であった為だ。

 30数年前に千葉の建物の設計計画にはいった時に、設計事務所の担当に
言われた言葉が「建物をつくることは神の代行」である。
これは設計事務所の当時の社長の信念であった。
特にビルは当事者の思惑とは違って、数十年も独りで生きていくものである。
それを建築主の好みで創ったとしたら、時代の変化の中で他人にわたった時に
潰しが効かなくなる。

 自分だけの思惑で建物は創るべきでないというのも理に適っている。
なるほどと唸ったものだ。
たまたま実家の家が、その10年前に「その思想のとおりのもの」
を見ていたのでその意味を直ぐに理解した。
26歳の時であった。
それから事業で多くのことを学んだ。

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2002年12月18日(水)

614,パタゴニア旅行記ー1

今回の旅行のハイライトはやはり氷河であった。
氷河の融け水でできた湖から、氷壁と崩落を船で見るものであった。
ソニーのコマーシャルで見たものは、てっきり南極の氷が崩落する
ものと思っていた。
しかしアルゼンチン国内の山脈の麓の湖に崩落するものと初めて知った。
ソニーのそれはペレノモレノ氷河の景観であった。

まず驚いたのは氷河の美しさである。
太陽に映える白とコバルトブルーの織り成す美しさだ。
どんな美しさもこの単純な輝きには敵わない。
白をバックにしたコバルトブルーの輝きの美しさ。
太陽の光のブルー以外を吸収して妖しく反射する美の極致だ。

8000`のアンデス山脈はパタゴニアの地でその積雪を氷床に姿を
変えて最後は海に流れ込むか、山脈の麓に湖をつくりそこに自らを
崩落させていく。それを湖から眺めるのが今回の目的であった。
アンデスに降り積もった万年雪が、溶解と氷結を繰り返しながら
数百キロの氷河をつくりだし、最後はその最先端で長い旅路を迎える
ドラマである。それが夏の時期に目の前で見れるのである。

数日に一回の崩落と思っていたが、モレノ氷河で1時間のうちに4回の
崩落が見ることができた。
静けさを打ち破る腹の底までとどろくような轟音ともに氷壁が崩れ落ちる。
その瞬間誰もが息を呑み見とれるのだ。時間が止まるとはこの事だろう。

そして同時に湖面に高波が立つ。氷河が氷山に変わったのだ。
その数十メートルか数百メートル先から、氷が裂ける轟音が時々
落雷のように聞こえるのが何ともいえないバックグランドの音になる。

小さい氷山が湖面に多く漂っているのが美しい形を創っている。
自然の芸術の展示会のようである。白鳥のようであったり、
船のようであったり、ラクダであったりする。
自然は本当に大芸術家であるというのは、別に文学的言葉では
ないことを思い知った!!

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2001年12月18日(火)

218,喜怒哀楽
     -情念の世界

学生時代か、赤塚行雄の‘ナチの研究’の「教祖の話術」が印象的で
今もはっきり憶えている。
運命的な出会いの本といってよい。
その本を読んでから、それまでの生きかたが全く変わってしまった。

その本の内容は、「ナチがいかにして短期間に大衆を惹きつけ、扇動したか」
の要素の分析であった。


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12月18日(木)
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