ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■7069,読書日記 〜『コロナ禍からの警告』 〜1
「下流社会 新たな階層集団の出現」
光文社新書(著:三浦展)
「下流」とは、単に所得が低いということではない。
コミュニケーション能力、生活能力、働く意欲、学ぶ意欲、消費意欲、
つまり総じて人生への意欲が低いのである。
その結果として所得が上がらず、未婚のままである確率も高い。
そして彼らの中には、だらだら歩き、
だらだら生きている者も少なくない。
その方が楽だからだ。
(「はじめに」より)
団塊ジュニア(1970年〜1975年頃誕生)世代の女性で
「上流」意識を持っている人が気に入っている時計のブランドが
オメガ等を押さえてセイコーやシチズンであるという。
オメガからシチズンに変えた理由はオメガの鎖が切れたので
修理しようとしたところ、
大変な時間と費用がかかることが分かったからだ。
また自動巻きのオメガは少し外していると止まってしまうし、
月末には日付の調整をしなければならない。
それに較べて電波時計は、全くのメンテナンスフリーだからだ。
時計とは
「正確」で
「手間がかからず」
「そこそこの堅牢性」
があることが最大のポイントだ。
それをデザインだの、手巻きに味がある等と
講釈を付けるのは時計メーカーのセールストークに過ぎないだろう。
時刻合わせに気を使うより、世の中には沢山しなければならないことがある。
・・・・・・
先程の時計の調査で下流階級ほど
ロレックスやオメガを好む傾向が出ている。
外見以外に自分を際立たせるもののない
下流階級の悲しい性(さが)という。
・・・・・・
2018/02/23
閑話小題 〜夫婦で目安の預金が3000万円
* 夫婦で目安の預金が3000万円
何か論理に飛躍があるが… 朝日新聞にシリアスなテーマがあった。
< 65歳の夫婦の場合、90歳まで生きるとすると、3000万が必要! >
ドキッとする内容だが、これだけ持ってないと枕を高く寝てられないという内容。
「だから、どうした」の話は欠落している。あくまでも、計算上の三段論法。
「65歳の無職夫婦の平均年金が255万で、支出が321万で。90歳−65歳の25年で、
66万の赤字で、年70万のマイナスとして合計1700万と、その他の車の修理、
家の修繕、など特別経費で1000万として合計3000万という論理。概ね長生きする
妻の立場からすると、考えておくべき深刻な話。 とはいえ、金欠で餓死する
という話でもない。
▼ 一世帯平均の預金が1700万というが、均したボリュームゾーンの真中は、
400万で、3割は預金ゼロという。400万なら、毎年、マイナスが66万なら6年で
底をつくことになる。一週間前に、近所に救急車が一日、4回も来たのが不思議
だったが、数日後に、この記事を読んで、「金欠のため搬送後に、逃げるように
帰ったのでは?」という考えが頭によぎったが、これは一方的な妄想?だが。
私が預金ゼロなら… 健康で、そこそこの準備は必要だが、死んでしまえば、
経費ゼロ。
アテネの時代から現在の欧米社会に至るまで、3%の特権階級、30%の市民
階級と、67%の奴隷階級が存在してきた。三分の一の人達には2〜3千万の
預金が、未満の人達には概ね400万ぐらい、0〜100万が、三分の一を占める。
グローバル化、情報化社会で、今まで、表に出なかった階級社会が、面前に
つき付けられてきた。これで朝鮮戦争などの有事があれば、更なる厳しい
現実に直面することになる。
07月22日(水)
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