ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[383953hit]
■6414,閑話小題 〜巨人の次期監督は
市民社会が実現したのは、2度の世界大戦による富のリセット、インフレ、
各国の格差縮小的な税政策、歴史的に見て例外的な高度成長の継続、などの
要因が重なったためであったが、今や成長の時代は終わりを告げ再び格差拡大
の時代に戻ろうとしている。
- 格差拡大を防ぐためには、高度な国際協力と資本に関する情報開示を基礎と
した累進資本税の導入が最適な解決策である。》と、要約を、まとめている。
・・・・・・
2050年の世界 ー14
2014年10月05日(日)
2050年の世界 ー英『エコノミスト』誌は予測するー」
〜英『エコノミスト』編集部 (著)
第十一章 新興市場の時代 ーのまとめ、
・四十年前、新興国市場は存在していなかった。�眷小平はまだ追放の身。
インドの首相インディラ・ガンジーは、銀行を国有化し、大企業を押さえ
込み、社会主義に転向。チリは社会主義政権で、アジェンデ大統領は
コンピューターで計画経済ができると信じていた。先進国にとって開発
途上国という言葉は、政府の腐敗を意味しており、途上国にとって
投資は、海外資本による纂奪を意味していた。
・それが変わったのは、開発途上国が資本主義と和解し、その技術、資本、
インフラをとりいれ、世界の資本市場で、安い労働力をつかって製造工場の
役割を果たすようになったからだ。
・ゴールドマン・サックスが、BRICsという言葉を使って新興国市場の成長に
世界の目を向けさせたのは二〇〇三年のことだが、実際はその予測を二倍
くらい上回る規模にブラジル、ロシア、中国は成長した。
・これは・経済成長が指数関数的に、すなわち規模が増えた分を利用して
さらに増えるからで、現在の先進国のうち、二〇五〇年までに、経済の世界
規模で上位七力国に残るのはアメリカのみ。あとは、中国、インド、
ブラジル、マレーシア、インドネシア、メキシコにも抜かれると予想される。
・ある国の工業化の時期が遅れれば遅れるほど、その速度は速くなる。
しかし、その速度は、他の要因にも左右される。そのなかでもっとも大きな
ファクターは、教育である。生産性を向上させるさまざまな手法や技能は、
教育程度の高い労働人口を持つ国で速く広まる。
・フィリピン、エジプト、メキシコ、インドネシア、バングラデシュ、
パキスタン、ナイジェリアなどの新興国で、教育年数が二〇五〇年までに
著しく延びて、生産性の高い労働力をその国に生み出し、経済成長を
あと押しするだろう。
・中国は二〇二五年を境に急速に高齢化が進み、人々はそれまでに海外にため
込んだ海外純資産をとりくずし始める。そして中国は労働力不足におちいる。
・今中国は、六五歳以上の人ひとりに対して、就労可能年齢の労働者(つまり、
二○歳から六四歳までの人)が七・九人いる。二〇五〇年には、わずか
二・二人。日本は現在の時点で、退職者ひとりを労働者二・六人が支える。
▼ 現在の日本が、このまま衰退していくとは思えないが、極東の陸の孤島
の日本が、その地政学的な有利さの中で、教育に熱心だったことも含めて、
世界第二位の経済立国に上り詰めた。しかし、これまで。これからはネットが
世界を覆う時代である。インドの貧民窟街の少女にも、ネット上では大きく
チャンスがある。そういうハンデを背負った人たちと競っても、太刀打ち
するには、余程のことがないと難しい。
10月05日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る