ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■2049, あたりまえなことばかり −5
ヤクザが近寄ってきて、涙しながしながらこう言ったそうだ。
確かに殴られ屋なんて商売は危険きわまりない。そもそも彼はなんでこんな
商売をしているのか?それはもちろん借金を返すためなのだが、もっと他の
方法はないのだろうか?結論から言ってしまえば、ある。
自殺して保険金を借金返済にあてるなり
(偶然にも晴留屋氏の保険金は1億5千万だったそうだ)、
死なないまでも自己破産するという手もあるだろう。
僕なら間違いなく自己破産を選ぶ。
しかし晴留屋明は「殴られ屋」という道を選んだ。
なんという馬鹿だ。
自殺や自己破産のようなネガティブな事はしたくない、人様から借りたものは
返さなきゃいけない、というのがその理由だ。
財産といえば、ボクシングで鍛えたという自分の体だけだ。
できる事といえば殴られ屋しかない。
それにしても、なんという不器用な生き方だろうか。
つーかお前、そんな事いってる場合かヨ!奇麗事ばっかり言いやがって。
借金一億五千万を返すためには、一分間千円として15万人に殴られなくては
ならない。15万人!?できる訳が無い。僕ならさっさと自己破産する。
でも、彼はできると信じている。
頭では無理だと思いつつ、本を読んで体の奥から震えがくるのは、
僕だけではないはずだ。男だったら誰もが共感せずにはいられないだろう。
いや、女にだってわかるはずだ。
僕や君にこんな波乱万丈な生き方が出来るだろうか。
■勇気をもらう
しかし晴留屋明は一人ではない。
彼の生き方に共感した多くのサポートがいる。サポーター達は無償で彼を
支える。多くの人がもともと客として晴留屋を殴りにきて、その生き方に
感激し、勇気をもらった人々だ。
そもそも彼には妻と子供がいる。今はこんな生活をしているので一緒に
暮らしてはいない。彼のささやかな夢が、家族と再び一緒に暮らす事だという。
本当にささやかな夢だが、実現は困難と言わざるを得ない。
そのためには借金1億5千万を完済しなくてはならないからだ。
でも彼はできると信じている。
この本を読んで僕は根拠の無い希望を持った。勇気が湧いてくる。
いつか挫けそうになったら、歌舞伎町を訪れてみたいと思う。
あの晴留屋明に勇気をもらう為に。
・・・・・・
・・・・・・
578, 読書について
- 2002年11月12日(火)
以前「本を読むときのポイントは何か?」と不意打ちに聞かれて、
瞬時に出た言葉が「読みたいところを探して読む」であった。
小説や本の構造が大事の場合が多いから、すべての本にはいえないが。
「一冊の本からその真髄を一つを掴め!多くのものを得ようとするな!」
そう割り切ってそのノウハウを身につけた時、本屋や図書館は
知識の宝庫に変わる。立ち読みでも多くの知識を得る事が出来る。
勿論(^^ゞしいー自嘲の話しだが,今まで本を読んで一つでも本当に
モノにしてきただろうかというと疑問だ。
「要するに一番のポイントは、結論は何なんだ?」
「読み終わった後に、この本はこういう事がポイントだった」
とまとめていただろうか?何回も自省してみる必要があるのに。
読書の一番の要諦はこれしかないのに。
多くのものを得ようとして何も得る事ができなかったのでは?
また自分の壁がそれを不可能にしていたのでは?
このことを考えてみても、内部の壁が如何に大きく自分を取り囲んで
いるかが解る。自分でこの随想日記を書き続けて、作家や記者などの
物書きの凄さが解ってきた。
文章の中に込められたエネルギーや魂が感じ取れるようになった。
本屋や図書館はエネルギーのルツボである事も。
そこに行きなれない人が行くと便意をもよおすのは、
人間の脳の中枢を刺激されるからだ。
11月12日(日)
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