ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■7022,閑話小題 〜まさか自宅を失うとは…
例えば、働きアリの集団でも本当に一生懸命に仕事をするのは2割で、
残りの8割のアリたちは、仕事を怠けているという。
「働く2割か、怠ける8割か」が、生まれつき決まっているか、と言うと、
そうでも無い。試しに、働いている2割のアリと、怠けている8割のアリを
分けてみるとまじめに働いていた集団の8割が怠け始めるという。
反対に、怠け者のアリの集団では、2割が働き始める、というから不思議である。
人間の場合ありえないと思うが。
つまり集団をどう選んでも、やがて全員の2割が平均以上に働いて、
残り8割は怠けてしまうという結果に落ち着くのが実験結果という。
ーこれを人間に喩えると…
怠け者を全員解雇して、よく働きそうな人間ばかりを雇用し直しても、
しばらくするとやっぱり、結果は同じことになる。
どこの会社でもみられる「なんで、うちの社員は働かないんだ!」
という悩みが、無くならないことが、このことよりよくわかる。
本書にはこのパレートの法則でいうところの20%を、
自分の中に見つける方法が多く書いてある。
著者はこの本の『主人公』である“80対20人間”について、こういっている。
・「おそらく一パーセントにも満たない人々が、ほぼすべての変化をもたらしている。
創造力豊かな個人が、これまでの物事のあり方を変えているのである。」(31P)
・「こうした80対20人間の特徴のひとつは、独自の強みを生かそうとすると
同時に、多くの弱点をも自覚していることである。
80対20人間はその弱点を補うため他の個人を必要とする
−80対20人間が能力を発揮できるのは、周りに他の人たちがいるからなのだ。」
「私が「個人」と言った場合、「個人とその小チーム」の意味であるということを
覚えておいてほしい。」 (38P)
つづく
・・・・・・
2004/03/22
1083, 「80対20」革命 −2(読書日記)
この本は、簡単に言えば、いま「創造的な個人を中心とした新しい経済」
が出現しつつあり、つまり、個性を発揮して新しく有益なものを作りだす
『80対20人間』こそが次の時代の担い手であり、その一人になりたい人には、
どんなビジネスが可能か、そのための方法があるかを説いている。・・・
特徴的なのは、
「何かを創造したいなら、まず自分の20lのスパイク(強み)を見つけ、
伸ばさなければならない。新しいビジネスをつくりたいなら、ビジネスについて
考えることからはじめてはならない。自分自身について考えることから始める
べきである」
個人の中にある20lのスパイク(強み)に対して忠実であるべきである。
この並外れたスパイクを自分で見つけ、強力に育て上げなくてはならない。
そして「取るに足りない多数」を外に外注に出し、エネルギーを
「きわめて重要な少数」の20lに注ぐことだと主張している。
20lの人々の生産性は80lの人々の4倍ではない、何とその二乗の
16倍なのである。
・農業革命(10000〜7000BC)ー>
産業革命(1750〜1850)ー>
経営者革命(1900〜1950)ー>
80対20革命(1980〜2020)
へとニューエコノミーの時代は移行している。
・時代背景という面でみると、
農業経済ー>市場資本主義ー>経営資本主義ー>個人主義
へと変化している。
ほとんどの企業が主要な個人を中心に回る時代がやってくるだろう。
個人のスパイクこそが重要な資源に取って代わるのだ。
個人主義が資本主義に取って代わるのだ。
−−−−
以上は私が主観を込めて、まとめてみたものだが、
優秀な個人が世の中を支配する時代になってくるのか?
下手をすると、違ったカタチの独裁の時代になるのか?
結局は動物社会と同じところに行き着くということか?
(一番優秀な個しか生き残れないのでは?)
等、考えさせられることが多い本であった。
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06月05日(金)
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