ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■7093,閑話小題 〜今年のお盆は!
茂木: 人間は自分が動物だということを忘れて不幸になっている。
小菅: 基本は、まず、しっかり生きて、しっかり子供を育てて、それが軸で、
    それ以外はプラスα―なんだから…
茂木: 生きているということが、一番価値があるということ、それが当り前。≫

▼ 還暦を過ぎた頃から、年々、老化をしていくのを実感する。年末、一年を
 振り返り、無事、過ごせた幸運にホッとする。そして、己の存在の不思議の念
が強くなるばかり。「長岡空襲」で焼き出された商家が、新たな出発を模索する
環境が、三つ子の魂に刻印され、不安定な気持ちが、心の芯にあった。それが、
エネルギーの源にもなっていたようだ。団塊世代の心には、これがエネルギー源
にあった。そして次の激動の不気味な風が漂い出してきた。家族が生き抜くには、
少子化は必然である。

・・・・・・
5631, お金に強くなる生き方 〜C
2016年08月15日(月)
            【お金に強くなる生き方 〜佐藤 優 (著)】
   * 貯蓄率からみる日本の貧困
 バブル崩壊後の長年のデフレを含めた不景気で、日本国家の体力が大きく
後退した結果、貯蓄好きだった日本人の貯蓄率も激減した。他人ごとではない。
崩壊のプロセスで不動産を主とした事業も、デフレのため資産が目減りをし、
清算に至った。
 3人に1人が貯蓄ゼロ、単身者の平均貯蓄額は774万円、中央値は75万円。
これからすると、単身世帯の8〜9割は貯蓄ゼロになる。ということは、病気に
なっても、自己負担の1〜2割のお金さえ無いため、病院にも行けない人が
多く存在する。 そういえば、久しぶりに会った倒産した知人の歯が抜け落ち、
全身が剥れた異様な相をしていた・・  〜その辺りから〜
≪  〜国家体制の違いで貯蓄率が変わる〜
 少し前まで、日本人は貯蓄好きな国民とされてきました。
ところが、今や貯蓄率で見ると日本は先進国の中で最低ランクです。
2013年のOECDによる調査では、消費大国と言われる米国の2・4%を大きく
下回る0・9%になってます。ちなみに1970年代は20%台、1980年代は10%台。
バブル崩壊後の経済の低迷、非正規社員の拡大、少子高齢化などの影響が
重なっているのでしょうが、これほど短期間にお金に対する向き合い方が
変わった国というのも珍しいかも。
 お金に対する考え方や向き合い方というと、ラテン系の国は貯蓄率が低い、
アングロサクソンは投資好きなどと、国民性や民族性に左右されるものと
考えられがちです。しかし、その国がどういう体制なのか、どういう国家を
目指しているかということの影響のほうが大きいのです。
 なかでも一番影響を与えるのは社会保障と税金です。
米国などは政府を極力小さくして税金を少なくし、その分自由な経済活動を
することに最大の価値を置いています。そういう社会では競争と自己責任が
前提で、社会保障や福祉にはそれほど頼れません。そうなると当然自分頼み、
お金頼みになります。米国人のマインドは、自立して成功しお金を稼ぐこと、
それを投資で増やすことを最も重視しています。
 これとは逆に、社会保障を徹底的に充実させる代わりに税金が高いのが北欧
の国々です。たとえば、スウェーデンでは一定以上の年収の人は所得税率50%、
消費税率25%です。それでも、手厚い社会保障があるため国民が文句を言うこと
はありません。教育費は、誰がどんな大学や大学院に行こうが一切かからず、
医療にかかる費用も原則無料。失業しても1年間は高額な失業保険が下ります。
高福祉社会では貧富の差が小さく、将来の不安が少ないので貯蓄性向は低く、
家族との関係やコミュニティのつながりを重視するため出生率は高くなります。
面白いのは、スウェーデンの企業でもよく労働者を解雇しますが、高額な失業
保険が下りるため、クビになった当の本人はそれほど気にしません。
その間にじっくり別の会社を探すのです。 ≫
▼ ギリシャの経済危機の最中、アテネの歯医者が廃業して、失業している
 人のインタビューで、「歯医者の治療の資金的余裕のない人が殆どで、開店

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08月15日(土)
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