ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■7090、閑話小題 〜短いようで長い75年
悠々自適の第二の人生を始めて1年余り経って、この本を出版した。内容は
さすがにシリアスで、長期的天引き預金と、硬い投資を勧めている。
私の場合、引き足が遅く、母親を見送った51歳時に、還暦にラインをひいて、
1年1年を全エネルギーを投入し生きた経験がある。大よそ80歳までの30年で、
し残したこと、やりたいことを、9年間に圧縮した生き方をした。
それもあってか、この内容に興味を魅かれ、読むことが出来た。
   〜内容紹介〜
 アーリーリタイア(早期リタイア)そのものや、自由度の高い生き方に興味を
持つ人に対し、幸福学や心理学の学術データを用いて、真の幸せとは何かと問い
かけると共に、ファイナンシャル理論や行動経済学の観点から、そのために必要
な蓄財・運用術を、わかりやすく紹介しています。
生存率・貯蓄率・満足率・リスクリターン率という4つの「率」から、生涯を
通してみた「幸せの確率」がどうすれば上がるのかを考察し、アーリーリタイア
にひとつの答えがあるのではないか、とのアイディアを提起しています。
停滞を始めた現代の資本主義社会で生きる我々が、真に幸せに生きるには
どうすべきなのかを問う、新しい生き方の指南書^p1
   〜出版社からのコメント〜
 生活のためにあくせく働くのはもうたくさん!
 もっと家族や友だちとのんびり過ごしたい!
そんな人にぜひ読んでいただきたいのが本書です。まだ40代の著者は、現在、
無職。幼い3人の子供を育てながら、執筆、イベント企画、ヨガ・瞑想など、
興味あることに次々と挑戦しています。この「隠居生活」を支えているのは、
行動経済学や現代ポートフォリオ理論に基づいた蓄財法や運用法。もともと
金融のプロでもなんでもない著者は、アーリーリタイアを夢見て独学し、
独自の資産形成術を編み出しました。 そのノウハウを本書で余すところなく
お伝えします。 稼がなくちゃ! という縛りから解放されて、自由で幸せな
生き方を求めるすべての人に、本書を送ります。
   
   〜カスタマー・レビュー〜
この本で真に書かれていることは何か? それは、社会的に成功して、まだ
まだ現役として活躍できる医師がセミリタイアするまでの記録、そこに至る
までの考えです。
成人男性の生存確率は
60歳で約92%
65歳で約88%
70歳で約82%となっています。
定年と言われる60歳までに12人に一人。
更に6人に1人(!!!!!)は70歳まで生きられないことを統計は示しています。
人は、なんとなく平均寿命の80歳まで生きられると考えてしまいますが、
そんなことは決してありません。
著者はそのことをある日の夢(悪夢)で自覚しています。そして、人生の残り
時間を真剣に考え、残った時間で何がやりたいのかを真剣に考え、アーリー
リタイアを目指しています。資産形成、過剰な欲望のコントロール、質素な
生活を実践して、アーリーリタイアを実現させています。
著者にとって、セミリタイアは目的ではなく、自身がやりたいことの実現手段
として書かれています。普段は意識していませんが、人間はいつか必ず死にます。
明日生きているという保証もどこにもありません。

人生の残り時間を意識し、その残り時間でなにをやりたいのか?
それを自覚することの大切さを、この著書は教えてくれます。
そして、著者の辿ったアーリーリタイアへの過程は、間違いなくアーリー
リタイアを目指す人にとっては道標になるでしょう。
リタイアのための資産形成について書かれた本は多数ありますが、アーリー
リタイアする際の精神面での問題に書かれた本はあまりありません。
アーリーリタイアは、大多数の人とは異なる生き方を選ぶことになるので、
そこで様々な精神的な葛藤や迷いが生じるのは必然です。
その必然の葛藤や迷いの解決に、著者の考えは大いに役立つはずです。

▼ 百歳を超えても医師を続けた日野原重明の生き方もあるが、さっさと
 現役をひく生き方もある。あとは、その人の人生観である。世界の秘境を
見て歩きたいため、医師になり、冒険家と掛持ちの星野道夫の人生もある。

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08月12日(水)
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