ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6414,閑話小題 〜巨人の次期監督は
平気で家に住んでいられますね」。 妙に頭に残る話なので、わたしは
ザンジバルで、何人もの知人にスワヒリ語で何度も同じ話をした。
「そうなんだ。人はどこかにしがみついて生きているのだ。そのこと自体が
恐ろしいことなんだ」と、わたしの知人の漁師は言った。「どこかにしがみつく。
そして安心する。それにしても、人間は酷い動物ですよ」と、わたしは言う。≫
▼ 目先の安定にしがみき、安心をもとめ人生を棒にふる愚かさを批判し、
節目時には果然と行動すべしというタンザニアの逸話。何処の道理も同じ。
著者は‘あとがき’に、「私は今も‘異郷の人’である。自分の皮膚の外側は、
すべて異郷と感じている。」と述べている。そうでなくては、流れ者のように
世界中を渡り歩けないだろう。逆にいえば、世界中を渡り歩いたため、皮膚の
外側を、異郷に感じるようになったともいえる。著者からみれば、一般人の
誰もが「どこかにしがみついて、人生を棒に振っている」のである。
私も、地方の城下町で生まれ、10年間は、外で生きた。それ以外は職場は
新潟、住居は長岡の生活としても、地元に縛られていた。と同時に、しがみつき、
安心していた。リタイア以降は、多くの縛りから解き放され、宙に浮いている
感がする。それでも、まだまだ楽しみが足りない。縛りの残物があるためだが、
それも最期の砦で必要。それを無くすに死ぬしかないが、まだ死にたくはない。
・・・・・・
6049,「老人の壁」 〜読書日記 −1
2017年10月05日(木)
「老人の壁 :養老孟司 , 南 伸坊 (著) 」
* 老人の壁を突き抜けて
「老人、如何に生きるべきか」を、根赤の養老孟司が御隠居で、南伸坊が
熊さん役が軽く、明るく対話した内容。数年前の葬式で、80歳半ばの従兄が
同席していた。一人は地元商人。いま一人は東京下町の何かしら特許収入を持つ
商人。 前者は痴呆症が少し入っている?と思しき愚痴と悪口を語る。
後者は、一生をカメラ・映像の撮影を趣味とした人で、「老人の壁」をとうの昔に
超えている。 その二人の姿そのままが、このテーマの答えのようだ。年々、
暗くなりがちになる古希を越えた現在、如何に面白可笑しく日々を生きるか。
地方性もあるが、周囲には暗いのが多い。他人事ではない。周りから、一人
ひとり欠けていけば、然もありなんだが!
〜Amazonの内容説明より〜
《 「明るい老人の本」
大好きな虫採りに明け暮れる解剖学者・養老孟司。古今東西さまざまな「本人」
になっていくつもの人生を送るイラストレーター・南伸坊。ともに老人になった
二人が「老人とは何か」「老人はどう生きるべきか」を、科学とユーモアで徹底
討論! 病気になったらどうしよう。死んでしまったらどうしよう。暗い気分に
なってしまうのは、暗い気分になるものしか見ていないからだ。どんなに年を
取っても人生を変える発見がある。死んだ後のことは生きている人にまかせよう。
人間のことより花鳥風月に目を向けよう。養老孟司のエッセンスと、南伸坊の
笑いが炸裂する心が軽くなる対談集。 》
《 人生に“発見”があるかぎり、老後は明るい!心が軽くなる対談集。
大好きな虫捕りに明け暮れる解剖学者・養老孟司。古今東西の「本人」となって、
数多の人生を送るイラストレーター・南伸坊。ともに老人になった二人が、人生
百年時代をどう生きるべきか、科学とユーモアで徹底討論。 》
――
〜印象に残った個所から…
(養老)「年をとって自分がなくなってくると、気が楽なんですよね」
(南)「健康で長生きするためにはどうしたらいいですか」
(養老)「だから、健康な間だけ生きてりゃいいんです」
「ちゃんとした介護なんか、誰にもできないですよ」
(南)「そうですね、それが世間の常識になったらラクなのに」
(養老)「いい老人ってどういう老人だろうね」
(南)「そうですねえ、ゴキゲンな老人でしょうね」
(養老)「にこにこしてりゃいいんですよ」
(養老)「趣味なんか、世の中の役に立たないんです。それでいいんです。修行
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10月05日(金)
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