ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■3253, 置き引き?
木の箱が!?」思わせぶりに頑丈に釘付けしてあった。石にぶつけ何度も踏みつけた小箱のなかからボロに包んだ
紙切れが出て来た。 それにはこんなことが書かれてあった。
ーーー
私はNセメント会社の、セメント袋を縫う女工です。私の恋人は破砕器へ石を入れる事を仕事にしていました。
そして十月の七日の朝、大きな石といっしょにクラッシャーの中にはまりました。そして石と恋人のからだは砕け合って、
赤い細かい石になって、ベルトの上へ落ちました。ベルトは粉砕筒へはいってゆきました。そこで鋼鉄の弾丸といっしょになって、
細かくこまかく、激しい音に呪いの声を叫びながら、砕かれました。そうして焼かれて、りっぱにセメントに成りました。
骨も、肉も、魂も、粉ごなになりました。私の恋人の一切はセメントになってしまいました。残ったものはこの仕事着のボロ。
私は恋人を入れる袋を縫っています。私の恋人はセメントになりました。私はその次の日、この手紙を書いてこの樽の中へ
そうっとしまい込みました。あなたは労働者ですか、あなたが労働者だったら、私をかわいそうだと思って返事を下さい。
この樽の中のセメントはなにに使われたでしょうか、私はそれが知りとうございます。
あの人はやさしいいい人でしたわ。そしてしっかりした男らしい人でしたわ。まだ若うございました。
二十六になったばかりでした。あの人はどんなに私をかわいがってくれたか知れませんでした。
私はあの人に経帷布(きょうかたびら)を着せる代りに、セメント袋を着せているのですわ!
あの人は棺にはいらないで回転窯の中へ入ってしまいましたわ。
あなたがもし労働者だったら、私を可哀想と思って、お返事をくださいね。その代わり、
私の恋人の着ていた仕事着のきれを、あなたに上げます。この手紙を包んであるのがそうなのですよ。
このきれには石の粉と、あの人の汗とがしみこんでいるのですよ。 お願いですからね。このセメントを使った月日と、
それから詳しい所書きと、どんな場所へ使ったかと、それにあなたのお名前も、ご迷惑でなかったら、
ぜひお知らせくださいね。あなたもご用心なさいませ。 さようなら。松戸与三は、湧きかえるような、子どもたちのさわぎを
身のまわりに覚えた。彼は手紙の終りにある住所と名前を見ながら、茶碗にそそいであった酒をぐっとひと息にあおった。
「へべれけに酔っぱらいてえなあ。そうしてなにもかもぶちこわしてみてえなあ。」とどなった。
「へべれけになって暴れられて堪るものですか、子供達をどうします」細君はこう云った。
彼は細君の大きなお腹に7人目の子供を見た。葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」から葉山嘉樹は明治27年福岡県生まれ。
早稲田大学に入学、父の家を売って作ってくれた学費400円を浪費してしまい、学校を退学。生活のため船員になり
カルカッタ航路の船員になったりのち、労働者、新聞記者、夜店の古本屋など転職し、労働組合の組織、
ストライキの指導に専心、三度も入獄の目に合い獄中、小説を書きつづけた。
「セメント樽の中の手紙」は大正15年雑誌「文芸戦線」所載。 ホン |Д´)ノ 》 ジャ、マタ
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2006年02月20日(月)
1784, 「すごい考え方 」
おはよ〜 (ゝc_,・*)♪
先日書いた「夢ノート」を、少し難しく書いてある本に出会った。「すごい考え方 」ーハワード・ゴールドマン著 である。
この本のキーワードは「未来語」である。
(字数制限のためカット 2010年2月20日)
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2004年02月20日(金)
1052, アンドロマック
学生時代に見た唯一の演劇である。そして、知人がその演出をした事もあって真剣に見た記憶がある。
内容を殆ど憶えてなかったので、早速インターネットの検索で調べてみた。そして、その時の内容が蘇ってきた。
ギリシャ神話の登場人物が題材となるフランスの古典悲劇で、トロイ戦争の後日談として描かれている。
お互いの片思いからなる4人の登場人物が織り成す愛憎から悲劇が生まれる内容であった。エルミオーヌ役の
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02月20日(土)
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