ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■2728,  議論に絶対負けない法 −3
しかし、一通り社会生活をしこなしていて、しかも「いま、は何か」という問が
絶えず脳髄の中で唸り声をあげている、という女性に遇ったことはないのである。
夏の浜辺で、ある女性が太陽に身を焼きなが、「いまとは何か?」と考えていることを想像するのは難しい。
それはいかなる文化にも共通の根源的な両性の差異であるように思われる。
女性たちは「世界の安定性」に対する懐疑を抱かない。ふっと抱くかもしれない。
しかし、それを執念深く追究しようとしないのだ。次の瞬間世界はガラガラ崩れるかもしれない、という不安感がない。
彼女たちの悩みは「世界の中」での悩みであり「世界の枠」そのものに関わる悩みでない。
それは、彼女たちが生物体として劣っているからではなく、優れているからである。
男性の不安定性と哲学とは直結している。犯罪者も、自殺者も、精神病者も、
性的倒錯者も、ひきこもりも・圧倒的に女性より男性のほうが多い。
哲学者も、疑いなくこうした反社会的グループの一員なのである。
(哲学釣な)男たちよ1真夏の海岸で身を焦がしたら、漆黒の蒸し暑い夜、
反社会的行為に向かってまっしぐらに没落していこう……。
ーーー
評)
「私は五十数年にわたる人生において、こういう驚きのメカニズムを有した女性にお目にかかったことがない。」
中島のこの部分は池田晶子の評価に対する、読者への間接的なメッセージとも受け取れるが。
池田晶子には不安定性が感じられないのは事実である。 反社会的な人間の匂いを、この中島には感じ取っても、
池田には感じない。社会的センスの問題もあるが。     
                    ヽ(★>з

09月23日(火)
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