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堀井On-Line
by horii86
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■2280, ビジネススーツ・ビル
日常性の中に埋没されて生きている非本来的あり方から、
本来的自己を呼び覚ますきっかけとなるのが不安である。
とりわけ「死」の可能性の前にしての不安において、現存在としての
根源的開示がはじめて生起する。 我われはいつか死ななくてはならない。
「この私」の死を誰も変わってはくれない。
その死を痛感する時、人は日常から引き離され、単純化し自分自身と対面せざるを得ない。
その死を見つめることによって、その可能性に「先駆」することによって、
本来の自分を取り戻すことができる。おのれの実存をたえず知覚させてくれる
気分として「不安」を考察した。
・精神医学において、フロイトは神経症と不安の関係を探求した。
はじめは、不安を性的不満足にたいする生理学的な反応とみなしていた。
しかし後半は不安とは自我に対する危険を知らせるシグナルであり、
それを回避するための防衛機制を作用させる感情であるとした。
ーー
不安感は誰にもあるが、その度合いであろう。
不安感のないのもおかしなものであるし、
強すぎて何もしないのも問題である。
我々の究極の不安は、やはり「死」である。
といって、死ぬまでは生きているのも間違いのない事実である。
・キリスト教的な神への原罪意識
・精神を持ったためにあらゆる可能性を持つ不安
・死への恐れ
・自我に対する危険のシグナル 等々、を不安の根本原因とみている。
これらの不安を抱えて生きていくからこそ、人生は面白いのだろう。
所詮、不安感からの解放はないのだ。
それならば、精神の属性として仲良くしていかなくてはならないのか。
・・・・・・・
2004年07月01日(木)
1185, 異境・秘境ツアーレッスンー4
秘境ツアー先の現地の日本人ガイドを見てみると、多様な人生が垣間みえる。
それぞれの色いろな事情を聞いているとドラマそのものである。
・日本でたまたま、その国の人と知り合って結婚、移り住んでいるケース。
・その国の留学滞在や、連れ添いが仕事で駐在しているケース。
・旅行をしていて気に入り、一度帰ったが忘れられないで、何とか手続きをとって
住み着いたケース。
・世界中を数年単位で渡り住むことを、自分の生き方にしている人。
等々さまざまである。
日本人がほとんど行かない現地の人ほど、日本人に会うと、
そして日本語が話せることが嬉しいようである。
・最近の変わった人といえば,
去年行ったアラスカのマッキンレーの伊藤さんという人だ。
60過ぎの、見た目はエスキモー人そのものであった。
若いときにアラスカに渡って、そのまま現地人に同化してしまった。
観光シーズンはガイド、それ以外が猟師をしているという。
「アラスカのエスキモーが、たまたま間違えて日本人に生まれたきた」といっていた。
この人の存在は私も本で何回か出てきていたので知っていたが、まさか会えるとは
思ってもいなかった。
狼などの猟の話が、リアルで原始的で非常に面白い。
30数年前の「3億円強奪事件」の犯人ではないかと先年、週刊誌に騒がれた人物でもある。
嬉しそうに、その逸話を話していた。
・やはり去年の、アイスランドの若い女性ガイドは、「旅行先のパリで知り合った
白人男とたまたまアイスランドに来て数年滞在している」
といっていた。結婚をするかどうかは解らないとか。
今風の若い人は、こうなんだと驚いたが、日本人と思わなければ如何ということはない。
・イスラエルのガイドは、以前にも書いたことがあるが、ヘブライ大学出で
神学者くずれの60歳位の人。
癌で何時死ぬかわからないといっていた。
日本にいまさら帰っても、友人もいないし、現地で死ぬかもしれない寂しさを10日間、
切々と話していた。自己証明をしておきたかったのだろう。
日本人はイスラエルに来ることは殆どないという。
そのためか、マイクを離さず「自分の過去」をこと細かく話しまくっていた。
「イスラエルの地で、自分が消滅する不安がたまらない」という叫びが心の底から
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07月01日(日)
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