ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■2186, 「勝負脳」の鍛え方
米国のアマゾン・コムの本の売上げの半分以上が、販売部数ランキングの四万位から
二百三十万位までのロングテールから上がっているようなのである
(外部の研究者による推定)。

    高さ一ミリ以下で十キロ近く続くグラフ上のロングテールを積分すると、
    まさに「塵も積もれば山」、売れる本の販売量を凌駕してしまうのだ。
    リアル書店では在庫を持てない「売れない本」でも、インターネット上に
    リスティングする追加コストはほぼゼロだから、
    アマゾンは二百三十万点もの書籍を取り扱うことができる。
    しかも「売れない本」には価格競争がないから利幅も大きい
    (米国では新刊書にも値引き競争がある)と良い事ずくめになる。
     これがロングテール現象である。
 
このロングテール現象は、特にデジタルコンテンツのネット流通において顕著に現れる。
三月二日、アップルの「iチューンズ・ミュージックストア(iTMS)」での
音楽ダウンロード総数が三億曲を超えたが、アップル関係者によると、
取り扱っている百万曲以上の楽曲の中で一回もダウンロードされなかった曲はないらしい。
ここでもロングテールは長く連なっており、大ヒット依存のリアル世界とは
全く異なる経済原則で事業モデルが成立しはじめている。
 
    ではロングテールの反対概念とは何か。
    それは大組織を支配する「80:20」の法則である。
    「80%の売上げは20%の商品から」
    「80%の利益は20%の大口優良顧客から」
    「80%の成果は20%の優秀な社員から」などなど、
    大組織における「80:20」の法則は枚挙にいとまがない。

この法則は、品質・人事・営業と大組織のいたるところで通用するあまり、
「あらゆる物事において、重要なのは少数であり、大多数は取るに足らぬもの」
という思想に結実し、
「取るに足らぬ80%は無視し、重要な20%にリソースを集中せよ、
それこそが経営の効率を高めるのだ」という考え方が大企業経営の常識となった。

    この「取るに足らぬ80%」とは、まさにロングテールのことである。
    「ロングテールに関わりあっても固定費を賄えるだけの売上げを生まない」
    というこれまでの常識は、リアルな大組織においては今も正しい。

ネット世界とリアル世界のコスト構造の違いが、ロングテールに関する
正反対の常識を生み出しているのである。
アマゾン、グーグル、ヤフー、eベイといった米ネット列強は、
リアル世界が何百年も無視してきたロングテールという未開のフロンティアに
狙いを定めた冒険者たちなのである。                       
     ーー                     
    これが「あちら側の世界」の、典型的な例である。
    ブログの世界でも同じである。
    決して「糸井新聞」の必要性はない。
    それぞれの趣味の連中が集まればよい。
    それを可能にするのが「チープ」の成果である。 
次回はーオープンソース現象についてー                
               .@(-ェ-)@ノ~~~バイ〜
・・・・・・・
 2005年03月29日(火) 
1456, 生命保険に入る馬鹿、入らない馬鹿

私は生命保険には入らない主義である。
「馬鹿馬鹿しい!何で自分が死んで保険金が?それ位なら、
 その保険金を相手に直接やるか貯金すれば良い。
 保険屋は確率の問題で、奇麗事をいってピンハネしているはずだ。」
 というのが私の理屈である。

もう一つは、
「先のことはわからない、だから心配したって仕方がない。
最悪の事態になったとして、それがどうした?!」という考え方が基本にある。
保険に入る人は「先のことはわからない、だから心配だ」という考え方なのだろう。
「だから心配だ」と「だからどうした」の分岐点で考え方が変わってくる。

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03月29日(木)
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