ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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2004年06月20日(日)
1174, 哲学についてー6


ー経験主義哲学ー

合理主義に対してイギリスとアイルランドから経験主義哲学が生まれた。
合理主義の「理性をとおしてのみ知識が得られる」という主張に対して、
「現実世界の知識は感覚器官をとおして得られる」という論である。

感覚による経験を絶対視する考え方は、合理主義に対してあまりにも対極にあるが、
アメリカとイギリスなどの英語圏では現在の主流になっている。

ジョン・ロックがいみじくも残した言葉がある、
「いかなる人にとって知識もその人の経験を超えることはできない」
経験主義は「人間は物体の観察可能な性質と運動しか観察できないのだから、それを
理解する為にはその性質をとおす以外ない」というロックの認識論が基本になっている。
「現実世界についての理解は感覚をとおした経験から導き出される」というのが
経験主義の中心になった。
彼は自由主義的な民主主義の基礎づくりに貢献した思想家であった。
ロックは、アメリカ独立運動とフランスの革命に、大きな影響を与えた貢献は大きい。

アイルランド出身のバークリーも経験主義者として、大きな位置を占めている。
「意識の内容は、その意識の主体にとって、経験されることのすべてである」
それ以外のことは、存在していることさえわからないという、いまでは当たり前の
ことを合理主義に対する一番いたいところをついた。

経験主義の哲学者としては何といってもヒュームである。
彼は人間を「感覚の束」としてとらえている。
彼はロックと同じく現実世界についての知識は、自分自身についても、
他人についての経験も、実際の経験を通してしか得られないと主張した。
我々が内省をするとき、頭に出てくるのは、感覚をとおして得た経験や思索、感情、
記憶からである。
「私とは感覚の束である」という彼の言葉あまりに有名である。
心理学でいう観念連合ということである。
私たちの行動は欲望や情念によって目的が決められる。
理性が介入してくるのは、目的を達成する為の手段を選び、適応する段階になってからである。
「理性は情念の奴隷」も、ヒュームが残した言葉である。
そして18世紀末から、ドイツ圏において古代ギリシャの時代に匹敵する
哲学が開花していくのである。
                     つづく
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・

2003年06月20日(金)
807, 心の構造進化ー書き続けるということ

 少し難しい話をすると、
 社会学者のレビィ・ストロースは、人間社会の基本形を
「時計仕掛け型」と「蒸気機関型」に分けた。
・「時計仕掛け型」の社会は実質的に歴史を持たず、構造変化をしない社会
 ー南アメリカのアマゾン奥の部族の人達やアフリカのマサイや・・・・・
・「蒸気機関型」は我々の社会のように進化をしていく社会をいう
 
 この両者の違いを、ストローは「書く」ことによるとしている。
ーといって、「どちらが文化的に優れているかというとむしろ『時計仕掛け型』ではないか!」
といえるが、この問題は違う時に考えてみる。
 
 社会だけでなく私たちの心も言葉にして書かない限り「時計仕掛け型」である。
内語を書きとどめることによって、人間の心も言葉との相互作用によって、構造進化を始める。
 二年間書き続けてつくづくそれを実感する。

 この随想日記を書き始めて、何かが大きく変わっているのを実感する。
毎日書いていて解るのだが、大体が過去の話である。
ということは、過去のことしか書けないのだ。
未来のことも書けるが、結局は過去の前提の上での未来でしかない。
せめて夢か予定の一部だけでしかない。
書くことで、過去の自分を見つめ直すことによって、心の構造進化をしている。

 もし、過去を無理してふりかえないようにしているなら、心に蓋をしていることになる。
 このように書き出すことによって、心の中の曇りやその奥にある光に気がつく。

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06月20日(火)
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