ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■1058, 赤ちゃんは左手で抱っこする
  円コーナーである。残りの金を有効に遣うため、私はセドリをやろうと考
  えたのだ。

 セドリとは、古本屋で買った本をそれより高い値段で売って、利ざやを稼ぐ
ことである。作家は職業柄、古本のめききがきく。おまけに本書の作者は、古
本屋をやっていた頃、セドリの経験があった。
 新古書店の一○○円コーナーには、普通の古書店なら少なくとも倍の値段で
買ってくれそうな本がいくらでもあった。その中から厳選して三冊を三○○円
で買い、それを他の古本屋に持ち込んで交渉すると七八○円になった。四八○
円の利益である。そんなことを繰り返しているうちに、所持金が三千円にふく
れあがったのである。

 そのうちに、彼は作家としての矜持を思い出した。
 書こう。総てを残そう。

  私の脳の奥深いところから、書け、書け、と命じる声が聞こえていた。妻
 とのことも、そして、路上での生活の逐一も、嘘偽りなく記して残せ。臆す
 ることなく・恥じることなく、繕うことなく、飾ることなく、総てを書け
 ――と。もしも私が作家であり続けることを望むのであれば、それ以外に何
 ができるというのか――と、その声は命じていたのである。

 かくして、小説『ホームレス作家』は誕生した。売れ行きは順調で、今のと
ころは本屋のベストセラーの棚に並んでいる。作家ならばこその一発逆転満塁
ホームランである。

 めでたしめでたしといいたいが、不安材料もある。高次脳機能障害の妻は、
精神のバランスを崩し、子育てや家事がまともに出来ないという。同居すると、
作家は専業主夫もしなければならないが、そうなると、原稿執筆に専念するわ
けにいかなくなる。そもそも、『ホームレス作家』になったきっかけは家事に
追われて、原稿執筆がままならなくなったからである。

 それにしても、専業主夫までするとは、『ホームレス作家』は生真面目で、
健気な男だと言わざるをえない。わがまま勝手なむかしの破滅型私小説作家と
は比較にならないほど立派な人格者である。友人のミステリ作家谷田勉の『ホ
ームレス作家』評は象徴的だ。

  今のあなには魅力がない。いつも何かに脅えていて、小市民的に過ぎる。
 多くの友人があなたから去っていっても、それでもぼくがあなたと付き合お
 うかと思うのは、あなたにある種の魅力があるからなんだ。それは常識なん
 か無視したあなたの無頼な生き方じゃなかったの?今のあなたにはそれがな
 い。
                            (2001/10/01)
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2002年02月26日(火)
343、ある時間の断面-4

 1968年 9月10日
7時5分起床。
掃除に食事、9時半より11時半まで勉強!
その後長岡の明治大学の1年の田村君と話す。
2〜3日まえにやはり勉強の為に来た男だ。

夕食後7時半より、午前様と「神」について話す。
午前様「一という数字はあるが、一という実体はない。
それを一といえば一であるが、一でないといえば一でない。
一は万物であるともいえる」
「人間は実体だけでない、魂であり、永遠的なものである。全ては
生き続けている。」
デカルトの「我思う、故に我あり」の言葉を引用された。
「誰もが神の要素を持っている、磨くかどかだ」
「人間の見る聞くは5感6感の働きでしかない。
それを超えた存在はいくらでも存在する。
それは修行によって初めて知る事ができる。」
「神が罰を与えるのは、困らせる為でなくそれにより、
間違いを知らしめる為である。」
御前様と話していると自分の無知が露出されてくる。

明日は座禅を8時にくむ予定である。

ーーーーー
               9月11日
御前様が座禅の指導をしてくれる。
解ったような解らないような!

9時から夜9時まで座禅に挑戦!計8時間休み休みだ。
午前中は雑念だけだ。午後からは少し集中できる。

感想はただ疲れただけだ。
当然ながら禅の事はさっぱり解らない。

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02月26日(木)
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