ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■7573, 閑話小題 〜読書日記『日本人のすごい名言』 ―A
以降の不況の時代に入ると、人びとにこうした余裕が失われ、セーフティ
ネットとしての「世間」の機能がだんだんと後退し、「世間」の「権力性」
「抑圧性」といったネガティブ面だけが目立つようになった。「世間」の
「息苦しさ」や「閉塞感」が、前面にせりだした。この変化を、私は資本主義
の「中世」化とよんだことがある。九〇年は、オングのいう「第二次的な声
の文化」が始まる時代と符合する。オングは九〇年代以降、電子メディアの
普及によって、文化の伝承という点で、ちょうど「中世」のような状況が
あらわれたという。「中世」の特徴は身分社会にあるが、「世間」もまた
「目上・目下の関係」としての身分関係を重視する人的関係である。
この資本主義の「中世」化によって、世間」がせりあがってきた。 
 ・・(中略)例えば英国の階級社会とは、何なのか。イギリス生活が長い
ジャーナリスト林信吾によれば、英国の階級制度は、上流、中産、労働者
階級に明快に分けられる (『しのびよるネオ階級社会』林信吾)。 
☆ まず上流階級と中産階級を分ける基準は身分。これは古い貴族制度が
のこっているためで、上流階級には王室をはじめとする貴族や代々の
大地主などが入る。これはまあ、わかりやすい区別である。
☆ つぎに中産階級と労働者階級を分ける基準は、収入や資産もあるが
基本的には職業であるという。これはみた目で区別するのはむずかしい。
中産階級に属するものとして、医師や弁護士などの専門職のアッパー
ミドルクラス、高学歴のエリートサラリーマンなどのミドルクラス、一般的な
ホワイトカラーや下級公務員、自営業者などロウアー・ミドルクラスがある。
☆ 後に労働者階級に属するのは、特別の資格やスキルを必要としていない
仕事に従事している者。 ロンドンでは、二階建てバスの運転手は労働者階級
だが、むずかしい試験に受からなければならないロンドン・キャブの運転手は、
ロウアー・ミドルクラスだという。
 ・・英国でおなじみのパブでも、1軒のお店のなかで、中産階級向けの
ソファやスツールに座って飲む「サルーン」と、労働者階級向けの墓本的
には立ち飲みの「バー」が分かれていて、入口まで別。≫
▼ 欧州は人種の坩堝のため、飲食店は長年かけて以上のようなシステムに
なっている。日本も、ますます、この傾向が強くなっていくのだろうが・・ 
実際、日本も表立ってないが、客単価で、えり分けをしている。世間とは、
それぞれ階層の「目上・目下」の人的関係に過ぎないが、当人たちにとっては
大問題である。大学、高校、中学、小学校の同級会に毎年、出席しているが、
そこには、階層差が歴然としている。その上、それぞれにも明確に存在する。
それを見てきたため、創業時の事業設計から万一の備えを組み込んでいた。 
娑婆は面白い! が、それも所詮は、共同幻想でしかないが。
・・・・・・
6095,閑話小題 〜弱いから群れるのでなく…
2017年11月20日(月)
   * 「パラダイム転換」も様ざま
 寺山修司が「人は弱いから群れるのではない 群れるから弱くなるのだ」
という名言を残したが、『世間』を神様と敬う日本人には耳の痛い言葉。
天動説から地動説のような、真逆に変化するのを、「パラダイム転(変)換」
「パラダイムシフト」という。400年前までは天動説が当り前とされていた
のに対して、地道説を唱えるだけで宗教裁判にかけられ危険があった。
このパラダイムシフトの変換を、コペルニクス的転換として様ざまの分野で
使われるようになった。 〜その幾つかを挙げてみると…
・まず哲学者のカントが、天動説の発見を哲学の世界で使った。
 彼の展開する「認識論」の中で、「認識が対象に従うのではなく、
対象がわれわれの認識に従わなければならない」と唱えた。
「通常、我々がモノ(対象)を認識する時は、モノが存在するのを観測者が
捉え、そこにモノがあると認識していた。しかし、観測者がモノを捉えて、
モノがあると認識したから、モノが存在すると捉えることができる。」と。

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11月20日(土)
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