ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■7064,閑話小題 〜コロナ禍後の行末は 〜1
金曜のシネマ観賞予定を土曜に切替え、『30年後の同窓会』をみてきた。
評価は85点。 内容といえば、奥さんを一年前に、一人息子を二日前に亡くした
男が、ベトナム戦争仲間だった二人の同期生に、葬式に立ち会ってほしいと依頼
するところから話が始まる。 この随想日記の丁度良いネタ…
私的には、10年単位で開かれてきた学園の「同期会」がある。これが盛上る。
20年目から始まり、50年目の5回で行われる。来年が最終の50年目になる。
前回は前泊をしてクラブ仲間7〜8人と銀座で祝杯を上げた。二日がかりである。
まず来年、健全に出席するのが、当面の目標…。前回、話題になったのが物故者。
来年は、無事、健康であれば充分の年齢。そして、永遠の別れになる。
〜この映画のブログの解説によると
≪ 「6才のボクが、大人になるまで。」のリチャード・リンクレイター監督が、
「さらば冬のかもめ」でも知られるダリル・ポニックサンの小説を原作に、
30年ぶりに再会した男たちの再生の旅路を描いたロードムービー。
男ひとりで酒浸りになりながらバーを営むサルと、過去を捨てて牧師となった
ミューラーのもとに、ある日、30年音信不通だった旧友のドクが突然現れる。
ドクは1年前に妻に先立たれ、2日前に遠い地イラクで息子が戦死したことを
2人に打ち明け、死んだ息子を故郷に連れ帰る旅に同行してほしいと依頼する。
30年前のある事件で大きく人生が変わってしまっていた3人は、ともに旅をし、
語り合うことで、人生に再び輝きを取り戻していく。主人公の3人を、いずれも
アカデミー主演男優賞にノミネートされた経験を持つ実力派が演じる。≫
―
▼ 三人の年齢の設定が50代前半。私より20歳は若いが、この3人が殊のほか
老けている。私より、20歳も年配?と背筋が寒くなる思いがした。しかし、
これが現実。70歳の峠をこえて二年半経過したが、早朝のチャリ散策と、ジム
で2〜3時間の運動量を確保している割に日々の身体の衰えは尋常でない。
まだ食欲と、TV、ネットサーフィンなどへの知的好奇心は旺盛だが…
< 子供叱るな、来た道じゃ。年寄り笑うな、行く道じゃ、来た道、行く道、
通り道。通り直しのきかぬ道… >は、他人事であったが、それが吾身とは。
50歳代の10年近く、捨身で「残存30年分を遣り尽くしたことが、一番の成果と
実感する日々。しかし、いま一つ! 20歳代、とりわけ学生時代を高度成長
経済の時代を背景とした恵まれ、充実して過ごせたことが人生の宝である。
それと、深く考えずに、『装置産業』を選択して、有り余る閑静な
「いま、ここ、わたし」(永遠)を、十二分に享受できたこと。直に泣くことに
なるとしても、<本当に、こんなんで良いんでしょうか!>と思えば、そうなる。
・・・・・・
4131, 夏目漱石の「自己本位」という生き方
2012年07月17日(火)
♠ 夏目漱石の「自己本位という宝の発見!」
〜『定年後 ー豊かに生きるための知恵』加藤仁著
著者は、25年にわたり定年退職者の退職者の取材を続けてきて、ゆうに三千人
を超えているという。「はじめに」で、まず夏目漱石の47歳時の講演
『私の個人主義』で、当時としては思い切った「自己本位の勧め」を取上げている。
私の場合、20歳の時点で創業を決意した時から、「自己本位」になっていた。
しかし勤め人にとって、定年後が第二の人生の創業になる。「定年後の人生こそ、
自己本位であるべし」が痛いほどよく分かる。他人の思惑から遠く離れた自己
本位の生き方に大きなヒントがある、という言葉が痛いほど分かる。
定年後は自己本位への第一歩から始まる。
ー以下は、漱石の『私の個人主義』の中の一部を抜粋したものー
≪*「 私はこの世に生まれた以上何かしなければならん、といって何をして
好いか少しも見当がつかない。私はちょうど霧の中に閉じ込められた孤独の
人間のように立ち竦んでしまったのです。・・そのころ、明治33年、33歳の
時に、文部省から突然、英語研究のためとして、英国留学を命ぜられる。
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07月17日(金)
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