ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6999,閑話小題  〜何が起きているのか? −2
颯太: 問いかけられたから答えるけど。一度、世界の果てまで、その企画に
 参加してみたら解るけど、ツアーって凄いの。
凡太: 価値を理解できない人は馬鹿にするけれどもね。説明文と写真で一端は
 解るけど、所詮は、既製品だろう。
颯太: その既製品が、洗練された価値があるなら、これほど、合理的な既製品は、
 他にはないよ。行先に近い、主要都市のホテルに泊まり食事をし、街中か、近郊
 にある遺跡をみて、美術館か博物館に行くだろう。当地料理を味わい、博物館
 と美術館で国宝級の文化を。そして遺跡で文明を垣間見れるだろう。そして、
 秘・異郷で大自然の真只中で、景観と邂逅出来るんさ。一回行く度に、生れ
 変わったような感覚を味わえるんだ。
凡太: そんな話、知らなかった。何で教えてくれないんだ。
颯太: 旅の話はね、「旅自慢」になって、後味が悪くなるんだ。明らかに優劣
 が見えてくるからね。 問題はね、汗して辿り着いた先の絶景で時どき、経験
 する至高体験さ。絶対幸せ気分というか。 そりゃ、一度経験すると、再び、
 味わいたくなるさ。
凡太: 好きな女と… と、如何だね?
颯太: 次元が違う、快感だね。 薬中が、「何でまた?」の質問に、
 「出会ってしまったからさ!」というけど、これと同じじゃないか。
 「未知の未知」に出会ったことに、理屈はいらない。これだけは味わって…
凡太: じゃあ、何と同じじゃないか。
颯太: 話にならんよ。御前じゃ。文化、文明。そして大自然との邂逅。
 そのフルコースを、短時間で味わる地球を碁盤として埋めていくゲームさ。
凡太: 俺なら、布団の中、TVで見るだけで充分さ。 
颯太: 「無知の未知」かい。いや、「未知の無知」かい。自分の知っている
 範囲しか、理解できないということですか。
凡太: 時どきね、何から不安の嵐に襲われ、茫然とするんだ。何もしないで、
 現実に溺れて、既知の世界の住人に嫌気をさしてね。だから、誰かの不幸を
 探しだして、仲間で罵倒するのが生甲斐になるの。それが積もり積もってね。
 自業自得だけど。俺の周りは、俺みたいのばかり。
颯太: 80対20の法則でさ、そういう人に8割の膿が集まるんだ。その部類かい。
 『既知の無知』ということかい。こういうのが老化するとね、愚痴の塊りに
 なるんだ。
凡太: どうしたら良いんか? 今さら遅いのは解っているけども。
颯太: 図書館の音楽コーナーに行くとね。α波の音楽集があるから、
 借りてきて、iphon に入力して、聴くことから始めたら… そうですかと、
 素直に実行できないしね。その頭じゃ。音楽って良いよ。としても無理か?
 バカは死ななきゃ治らないというから、死になさいよ。死ぬ覚悟が出来れば
 第一歩を踏み出せるからね。

追文: また偶然だが、去年の15日に… ところで精神を保てたのだろうか?
――――
4809,ある明治女性の世界一周日記
2014年05月15日(木)
   「ある明治女性の世界一周日記―日本初の海外団体旅行」野村みち(著)
 何気なく、図書館内を彷徨っていたら、この本が目につき借りてきたが、
現在の朝のNHKの連ドラの「花子とアン」の、出身校の東洋英和女学校出身と
あったことも借りる動機にもなった。そして、読んでみて、面白いこと。
ランダムに、どのページを開いても、その日その日の、本人の視線が、
そのまま直に伝わる。  ーAmazonの内容紹介よりー
「母親からの厳しい「良妻賢母」教育と共に、東洋英和女学校でキリスト教と
英語という新しい教育を受けた明治の女性、野村みち。豊かな感性と柔軟性で、
真摯に、率直な心情を綴った世界旅行記。」 ーレビューよりー
《 元横浜YWCA会長を務めた野村みちの「世界一周日記」。若い頃から洋行に
 憧れを持っていたことが書かれていた。その「世界一周」は、1908年3月18日
から96日間にかけて行われた。冒頭に旅のルートが掲載してあり、米太平洋郵船
会社のモンゴリア号で横浜港を出港し、ハワイを経由し、サンフランシスコ、

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05月13日(水)
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