ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[384355hit]

■6970,閑話小題 〜何ごとも娑婆の見納め 〜2
それだけに中央銀行などが金融機関へ向けて資金供給を増やしたところで、リーマン
ショック時とは違って、震源地に対する直接の救済策とはなりません。その効果が
第3次産業の出血を止めるにまで至るかというと、可能性は薄いと思われます。

  ◉ 現金配布は効果を生むのか
 では、直接的に消費を促すのがいいのでしょうか。安倍政権周辺では国民に
現金や商品券を配布する案も出ていますが、こちらについてもその効果は疑問です。
  ◉ 翌年は如何なる…
 コロナショックの場合、需要の有無にかかわらずヒトやモノの移動が突然止まり、
消費の現場が真っ先に影響を受けるという点で、過去の不景気とは大きく趣が
異なっています。加えて、次の冬も新型コロナウイルス感染症が再び流行し、
現在各国で行われている渡航制限や隔離措置が行われる可能性があります。
その場合、経済への打撃は来年度も継続することとなりそうです。
 世界経済はここ数年間好景気にありましたが、2019年末には景気後退期への移行が
懸念されていました。そうした矢先で起きたこともあり、コロナショックをきっかけ
に本格的景気後退期に入った場合、影響は長期化するというシナリオも考えられます。

 ◉ 総括: 以上の要素を勘案する限り、コロナショックはリーマンショック
    以上の打撃を世界経済にもたらすと言わざるを得ないでしょう。≫
 ――
▼   〜9年前の経験より…
 <大津波には、てんでバラバラで、全てを置いて高台に走りなさい。>
隣の人の思惑や顔色など捨てて… これは別格の大地震。まだまだ初期的段階。
以前なら、働き口が幾らでもあったが、これは、階下から火の手が上がったもの。
逃げ口が塞がれているから始末が悪い。実態が表立つにつれ、その深刻度は並大抵
でないことが分ってきた。この連休明けの近未来を想像するだけでも…

・・・・・・
6603,読書日記 〜『サピエンス全史 ―文明の構造』 −3
2019年04月14日(日)
         『サピエンス全史 〜文明の構造と人類の幸福 』
                       ユヴァル・ノア・ハラリ著
    * Amazon読者の投稿より
  〜何ゆえにホモ・サピエンスは生き残ったか?〜
 復習のため、再度、確認のため、Amazon読者の投稿を…
≪ かつて地球上にはさまざまな人類種が存在したが、なぜホモ・サピエンス
 だけが生き残ったのか。ハラリはその理由を、7万年前にホモ・サピエンスの
 脳に起きた「認知革命」に求めた。これによってホモ・サピエンスは、
「虚構」を操る力を手に入れたのだ。 この能力によって人類は、言語を獲得し、
「神」や「国家」などの概念を生み出した。目に見えないものを崇めたり、
自らの身体スケールを遥かに超える大きさの共同体をイメージして、互いに
協力したりするようになったのだ。
 今よりも豊かな生活や、まだ見ぬフロンティアなどを想像する力を手に
入れた人類は、文明を生み出し、イノベーションによって進化のエンジンを
加速させ、この星の歴史上、もっとも繁栄する生物となった。
「虚構」というコンセプトひとつで人類史をクリアに見通してみせた
< 私たちはどこから来て、どこに向かうのか、私たちは何者なのか──。
人類(ホモ・サピエンス)の来し方行く末こそ、私たちにとっての最大の謎。
気鋭の歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリの「サピエンス全史」は、この究極の
問いのうち、「私たちはどこから来たか」を解き明かそうと試みたものだった。
 ――
   〜ホモ・デウスとは何を指すのか〜
人類の歴史を振返ると、飢饉や疫病、戦争によって人々の生存は脅かされてきた。
ところがいまやこれらは克服されつつある。もちろんこれらの問題が根絶された
わけではないが、実際には飢饉で死ぬよりも肥満で死ぬ人の方が多く、疫病より
も老化で、戦争よりも自殺で死ぬ人のほうが多いのが現実だ。この3つの問題を
克服しつつある人類は、次のステージに向かうのではないかと見ている。

[5]続きを読む

04月14日(火)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る