ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[395656hit]
■2979、不況景色 ー11
二人の母子の唯一の生活の糧だった。妻と娘は最低限、雨露をしのぐ場所を与えられ、飯場では男たちに混じって
自分たちの食事も一緒に食べさせてもらうような、そういう困窮の生活を続けていた。
その夜も男はやって来た。世間からは今や相手にされず、酒を呑んでは金を無心し、どうしようもなくなると
妻の髪の毛を引っ張り回すなど暴力を振るった。ギャア、ギャア、と悲鳴をあげながら逃げ回る母を、
追いかけては殴る蹴るの乱暴をはたらく父を、娘はどんな思いで見ていたのだろう。
飯場の同じ屋根の下に暮らす住み込みの管理人の老婆だけがその光景を目撃している。
その夜、母と娘はどんな思いで飯場の寮を出て、どんな思いで川辺までの道を歩いていったのだろう。
生きる望みもなく、夢もなく希望もなく、どんな言葉を二人は交わしながら川辺の道を進んでいったのだろう。
妻は、もうこれ以上、男から逃げきれないと観念したのだろうか。
娘には心を動かす好いた男の一人もいなかったのか。母と娘はどんな気持ちで冷たい川の中へと入っていったのだろう
(二人の死体からは、一切の薬物反応も検出されていない)。 それを思うと、この母と娘が不憫でならない。
川辺には二人の靴と、娘のクリーム色の色槌せたビニール製の鞄とが残されていた。
数日後、地元の警察が、二人の靴と娘の鞄とを発見した。
鞄の中には、娘の勤務する町工場の給料の明細書が印刷された茶封筒が入っていた。
娘の遺体は、荒川の上流の岸辺に引っ掛かっているところを発見され、警察に揚収されたが、
母の遺体は娘のもとを離れ、荒川から東京湾へと流れ出て、はるか川崎の沖まで漂流していたのだった。
ーー
心中したことを、この亭主に言っても、ただ頷くだけで無反応だったという。
ただただ、人間の性の奥底の暗闇が恐ろしく心に響いてくる。 ただ、二人の母娘に合掌である。
・・・・・・・・・・
2007年06月01日(金)
2250, 耐震偽装 ?6
(@⌒ー⌒@)ノおはよ?♪
検察の権力への傾斜は仕方がないが、「見せ金」で逮捕は異常である。
それも権力者擁護の露骨な尻尾振りの姿は、自らの存在意義を忘れた憐れな哀愁さえも感じとれる。
税務署員が自らの成績を上げるための、あの醜悪な行為に酷似している。
この一連の常軌を逸した行為は、歴史に残るスキャンダルである。 安部は間違いなく短期で消滅する!
憲法など、おこがましい! 最近は死語になっているが「チャンチャラおかしい!」が、ピッタリの言葉である。
小泉の政策は大筋で果して正しかったのか? それとも間違っていたのか?
ーー
Pー420
僕を担当した上島検事にお聞きしたい。「アパの物件の構造計算書が改竄され、地震力が低減している。
大規模な地震が来たら倒壊の可能性がある。ヒューザーの場合と同じだ。
それを、国土交通省は、意図をしてやったと証明できないなら偽装とはいえない。
よって発表しない、といっている。でも、意図しようが、しまいが。
改竄も偽装も同じ。低減は低減、犯した罪はゆるされないんじゃないですか?
それに、そもそも意図したとか、しなかったとか、誰が判断できるのですか?国土省のコメントは正しいのですか」
今、この日本で、アパの偽装物件を糾弾するのは、イーホームズが消えた中、もう僕個人しかいないのかもしれない。
僕はイーホームズの創業者として、その代表として、スタッフが発見したアパの不正を伝える。
同時にアパの不正を隠蔽しようと、力を出す者たちを炙り出したい。ヒューザーとまったく同じ偽装の状況であるにかかわらず、
この事実を社会に公表しないで、入居済みのアパマンションやホテルに、多くの人間が家族と暮らしたり、利用していることを。
より厳密に語りたい、「耐震偽装事件」は、偽装されてしまう構造計算プログラムの運用プロセスを認定した国の責任であり、
悪用した設計者の責任である。この「耐震偽装隠蔽事件」は、ロッキードやリクルート事件とは次元が違う。
[5]続きを読む
06月01日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る