ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■2360, ギリシャとエーゲ海の旅 −6
    難しくなるので、「変化」のテーマで書くことにする。
                     ( ̄▽ ̄)■]~~~ 珈琲TIME♪
                     
ところで、新聞にノルウェーのオスロの
ムンク美術館所蔵の強奪された「叫び」が発見された、と報じていた。
この「叫び」の男は、絵の中で表現された人物として、
絵画の世界で有数な有名なキャラクターになっている。
ムンクは、この男の絵を通して不安を表現したかったようだ。
彼は、この絵に対して、次のような言葉を残している。

   ー友人ふたりと歩いていたムンクは、ひとり立ち止まって、
    太陽の沈んだあとの、血のように赤くなった雲を見た。
    友人はそのまま行ってしまったが、ムンクはそのとき、
    恐怖と不安にふるえながら、自然の大きな叫び声を聞いた。
    そして、この「叫び」を描いたーという。
    彼は自分のその時の体験をそのまま描いた絵であり、
    その男は、ムンク自身の姿である。
    この絵には中央の雲の部分に小さな字で、
   「こんな絵を描けるのは狂人だけである」と書き込みがある。
    ムンクは1863年、ノルウェーのロイテンで軍医の子供として生まれている。
    5歳にして母親を亡くし、その9年後、母親と同じ結核で姉を亡くし、32歳で、
    父親と弟が亡くなっている。そして、妹も精神を患い、病院に入れられてしまう。
    彼は「病と狂気と死が、私の揺りかごを見守ってくれた黒い天使だった」
    という言葉を残している。
     ー「世界の絵画50」より抜粋ー

   正に「病と死と狂気への不安感」が大きく口を開いている。
   この絵は人間の不安感という黒い闇を鋭く描いた絵である。
   
                      (。・ω・)ノ☆゚+.バイ!
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2005/10/16
1657, 世界の絵画50

今回の北イタリア旅行でも、フィレンツェのウフィツ美術館で
素晴らしい絵画を多く見ることができた。
実物を見ないかぎり、その絵画の背後にある意味を知ろうするには
余程のキッカケがない限りできないものだ。

「知識を持って絵をみること」
これを知ったのは、15年前にスペイン・マドリッドにあるプラド美術館で、
日本人のガイドの説明を聞きながら絵を見た時である。
絵の中には、さまざまなドラマが詰まっている。
その画家の技法、思い込み、性格を知ることで、絵が全く違ってみえる。

ピカソの「ゲルニカ」、ベラスケスの「ラス・メニーナス」、
そしてゴヤの「裸のマハ」「カルロス4世の家族」スペイン独立戦争を描いた
「1808年5月3日」など、絵の中にある多くの背景と、隠されているドラマを聴きながら、
初めて知識を持って絵を見ることの醍醐味を経験した。

名画は、画家たちの精神や思索の凝縮したものである。
それが絵画というカタチで、私たちの前に提示されている。
いかなる技法で描かれたか、あるいは画家が作品に込めた思いや、その人となりを知ることで、
はじめて鮮明に私たちの目の前に立ち現れてくる。
それまでは、絵の力や精気から感動を得るだけであったが、この日以来、
絵の見方が全く変わってしまった。

その意味で、この本は初心者にとって理想的な本である。

この歳になって、やっと知りえることがあまりにも多い。
年齢を重ねることは、前を向いているかぎり
堰が切れたように好奇心が旺盛になる。
自分を鳥瞰できるようになるからだ。

ー目次
1 誰の何という絵か言えないと恥ずかしい名画
2 見る者を神話・宗教の世界へいざなう名画
3 美術史のターニング・ポイントとなった名画
4 歴史と人間の営みをいきいきと表現した名画
5 画家の心象風景がリアルに伝わってくる名画
6 独創的な色づかいとフォルムに圧倒される名画

著者名:佐藤 晃子  出版社 :河出書房新社

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2005年09月19日(月)

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