ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■2212, 宇宙的自己?が語りかけてきた?
看護師長が院長に報告し発覚。
院長は外科部長と話し合い、県警に届けた。病院側は日本医師会が04年にまとめた
「医師の職業倫理指針」に基づき、延命治療の中止に必要な要件の
(1)回復の見込みがないという複数の医師の確認
(2)本人の意思表示−−がなく、問題だとしている。

     病院の別の医師は
    「外科部長は呼吸器のスイッチを切る時に手が震えなかったのだろうか。
     命の重さを考えたら、私にはできない」と話す。
     別の病院の外科医は
    「消極的安楽死という言い方もあるが、スイッチを切るのは積極的行為。
     やはり一線を越えている」とする。
     大阪府内の脳神経外科医は「20年前までは医師の都合で平気でやっていた。
     死亡日を決めることも可能で、実態は殺人と同じようなものだ。
     そもそも人工呼吸器をつけるかなど延命治療について事前に聞かないといけない」
     と指摘した。

取材では、外科部長を擁護する言葉の後で
「患者はまな板のコイ」(入院中の62歳男性)、
「医者は信頼するしかない」(妻のリハビリに付き添う84歳男性)
という声も聞いた。医師は、患者の命や健康について本人以上に知っている。
患者は絶対的な弱者だ。
外科部長が主張するように、医師と患者・家族の信頼関係で治療方針を決めたとしても、
医師の説明で判断するほかなく、医師の能力や考え方が大きく左右する。
別の医師の意見を聞く「セカンド・オピニオン」が重要なのはこのためだ。

      外科部長は、外科以外の医療スタッフに相談せずに呼吸器を外した。
      患者の当時の状態についてはカルテが残るだけで、
      その時点で本当に回復不能だったのかという点などを
      第三者が検証することは難しい。 手続きは不備だった。

 一方で、忘れられないシーンがある。
病院から出てきた男性(55)に声を掛けた時のことだ。
男性はうんざりした口調で「介護したことある?ないなら現実の大変さは分からないよ。
外科部長の気持ちは理解できる」と話した。私は末期患者をみとったことはない。
返す言葉がなかった。

       病院は13診療科、200床を有する地域の中核病院だ。
      外来は圧倒的にお年寄りが多い。
      女性患者(80)は
      「病院は外科部長で持っている、と言われていた。
      外科部長を悪く言う人は一人もいない」と話し、
      入院中の男性患者(50)も「殺人にはしてほしくない」
      と捜査の行方を心配していた。

 大阪府豊中市でがん患者の在宅医療を手がける「千里ペインクリニック」
の松永美佳子院長は「往診では『早く楽にして』と、毎日のように言われる。
呼吸器外しは日本では許されないが、外科部長の気持ちは分かる。
支える家族が費やす金と体力は大変だ」と説明。その上で、
「呼吸器を外さなくても、点滴を減らしたり止めることは現場で行われている。
どこまでなら許されるのか、線引きがあいまいだ。
どこまで延命するかの判断は医師によって全く違う」と指摘した。

     取材をきっかけに、死について妻(32)と話した。
     妻はがんの姉の最期をみとった経験がある。
    「延命治療をしなくていいからね」と話すと、
     妻は「あした、あなたがそうなったら、私は延命治療を希望するわ」
     と言った。妻が望むならそれでもいい、と思った。

 人の死についてはさまざまな意見がある。
終末医療のガイドラインを一律に決めることは簡単ではないだろう。
しかし、個々の医師の考えで生死が線引きされる状況は、明らかにおかしい。
今回のケースも、
「いい先生だから」といって、外科部長が免責されるようなことがあっていい
とは思わない。臨終の時をどう迎えるか。
死をタブー視せずに、まず広範な議論から始めなければならない。
         (。・・)_且~~ お茶 

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04月24日(火)
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