ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■2029, 中越地震から今日で二年
燭々(らんらん)たるお前の眼の焔は燃えていたのであるか?
お前の造物主は、いかなる翼をかって天に昇り、
いかなる手を用いてあの火を掘みえたのであるか?
そして、いかなる肩が、いかなる業(わざ)が、
お前の心臓の筋肉を捻(ねじ)りえたのであるか?
お前の心臓が脈うち始めたとき、
いかなる恐るべき手が、足が、用いられたのであるか?
いかなる金槌(かなづち)が? いかなる鎖が?
いかなる炉がお前の頭脳を鋳(い)るのに用いられたのであるか?
いかなる鉄床(かなとこ)が? そしていかなる膂力(りょよく)が、
お前の恐るべき想念を把握しえたのであるか?
星々がその光芒を地上に放ち、
その涙で大空を覆いつくしたとき、
造物主はお前をよしとして微笑(ほほえ)んだのであるか?
彼は小羊を造り、かつお前を造ったのであるか?
虎よ! 夜の森かげで
赫々と燃えている虎よ!
死を知らざる者のいかなる手が、眼が、
お前の畏るべき均整を造りえたのであるか?
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果たして、ブレイクが‘虎’の姿の中に何をイメージしたのか。
これを書いている時に偶然TVで「男はつらいよ」 が始った。
落ちは、この程度のことだが、 しかし偶然とは面白いものだ。
「ふうてんの寅」と「「虎」は違うか!
ーウィリアム・ブレイクー
題名に使われた詩を書いたウィリアム・ブレイクは
1757年から1827年まで生きたイギリスの詩人・画家です。
ロンドンの靴職人の家に生れ。子供の頃から異常な幻視力を示した。
10歳で版画師の徒弟となり、12歳で詩を書き始めます。
無名と貧困に埋もれながらも晩年まで創作活動を続けた。
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2004年10月23日(土)
1299, 「23歳の日記」
事務所の移転で、部屋の整理をしていて、一冊の見た事のある小さな鍵付の
ノートが出てきた。開いてみると日記帳である。
「22歳の日記」の続編である。
その続編があるとは、思ってもいなかった。
おそらく、「22歳の日記」とセットで、何処かにしまっていたのだろう。
もっとも、入社したてで激務のせいか、8ヶ月で17日分しか書いてなかった。
−3月5日から11月初旬の間であるー
かなり刺激的な内容もあって、肉体的にも精神的にも極限状態が
手に取るように解かる。読んでいて戸惑ってしまっている。
三重県の四日市から、神戸に転勤するまでの心の軌跡や、
具体的な日々の有様が、そのまま書いてあった。
小さな会社が三社合併をした年で、その交流の1弾として方々に
転勤させられていた。今から考えてみても、異常な日常の連続であった。
まあ良い体験をしたのだろうが、当時の流通は今でいう3K そのものであった。
流通革命の旗手と上手く煽てられて、合併の最前線の駒に使われていた。
一番立場の強い会社に入社したため、惨めな目には会わなかったが、
それでも、一日一日が変化の激しい体験の連続であった。
まあ、それは40歳近くまで続いたが。
研修が終わり、現場に配属された初日の事や、卒業式に出席する為に
一度東京に帰ってきた2日間のこと。(当時は卒業前の3月1日に仮入社
するところがあった)
悩んで、学生時代に通った禅寺に行ったことや、神戸の日々のことなど、
その時々の気持ちが書いてあった。
スーパーの店頭での「瀬戸物の叩き売り」は、映画に出てくる
「男はつらいよ」の寅さんの口上とほぼ同じである。
それより、当時の関西のスーパーの肉屋や魚屋の職人には・・・?
それだけでない、スーパーの店員なんぞは下の下という風潮があった。
何が流通革命の旗手かと、ただただ驚きであった。
汚い寮に住んでいたとはいえ、学生時代のアカデミーな世界とは一変、
地獄の底に突き落とされたというのが、その時の偽ざる実感であった。
もし、この文章を読み返さなかったら無意識で、当時の記憶の消去を
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10月23日(月)
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