ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■1818, あちら側の世界-1
・インターネット上にHDDを所持できる「オンラインストレージサービス」。
のようなサービスなど驚くべきWeb世界の成果である。
パソコンや携帯電話、値段はほとんど変わらないものは
機能はどんどん上がり続ける。
ブロードバンドも電話代程度、ブログをやるのもタダ。
そんな「チープ革命」の果てに「総表現社会」が訪れる。
無数の人々が「知」を持ち寄り、「検索エンジン」が
それらを巨大な情報のインフラに組み上げていく。
このウェブの世界に起きつつあるこの動きは、
私たちに何をもたらすのだろうか。
インテルの創業者の1人、ゴードン・ムーアが唱えた
「ムーアの法則」というものがある。
18カ月ごとにトランジスタの集積度は2倍になる、という法則。
どんどんモノが安くなり、どんどん便利になる。
スピードも加速する。
この半導体の法則の「ムーアの法則」が広い意味で使われるようになった。
つまりIT関連製品は年率30〜40%安くなる。
この流れは、今後10年は変わらないだろう。
ということは、先ほど述べた『チープ革命』は留まるところがない。
主としてハードウェア分野の革新が、ある値を超えると、
もう普通の人が必要なものはほとんど全部タダ、
もしくはタダ同然に近い状態になる。
子どもでも、デジカメや携帯を持つようになる。
それが、この「チープ革命」がもたらしたことだ。
通信なら、光ファイバーの普及であり、
ソフトウェアであればオープンソースがある。
グーグルの検索エンジンを利用するのもタダだ。
この「チープ革命」と「総表現社会」とは密接につながってくる。
自分が表現しようとして不特定多数に配るのは、膨大なコストがかかった。
選ばれた人だけの行為であり、メディアが中心になり、
1万人に1人ぐらいの人が表現者として活躍する時代が続いていた。
だが、チープ革命が「誰でも表現者になれる」という可能性をもたらした。
そこで現れてくるのが「総表現社会」である。
実際の「総表現社会」とはどのようなものか?
それは不特定多数無限大の「知」の集積化の始まりをもたらしている。
そこでネットの「向こう側」にいる不特定多数無限大の1人1人を、
プラスかマイナスと思うかで、大きな分かれ目になる。
先ほどあったようにこれまでの社会は、
1億人の中から表現者を1万人選ぶプロセスがあった。
成績がいい、誰に認められるか、誰の弟子になる、
とかである。
そのプロセスで認められるようになると、だんだん傲慢になり、
そういう表現をしていない人に比べて、圧倒的に優れたものだ、
と思い込んでしまう。
ところが、インターネットの「向こう側」にいる人々は、
たまたまこれまで表現行為をしなかった(しなかった)人たちである。
著者はシリコンバレーに12年住んで、
IT産業について考え続けてきたプロである。
著者は「その世界の何か語れ」と言われれば、何についても語ることはできる。
ところが、アップルについて、スティーブ・ジョブズについて語ったとすると、
ネットの「向こう側」には、スティーブ・ジョブズに会ったことがある人や、
アップルに勤めていたことがある人、あるいは一緒に仕事している人達が無数存在している。
そういう、不特定多数無限大の人々の「知」の集積と比べれば、
全く優位性などなくなってしまうのだ。
ー不特定多数が参加する「ウェブ社会」では、
本質的な違いとして、
表現する道具が安くなったことで、
カジュアルに、誰もが表現ができるようになった他に、
もう一つは「検索エンジン」の存在が大きい。
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03月26日(日)
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