ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■1738, 日曜喫茶室
      死を看取ってきた患者の気持ちになって、恐れ慄く姿こそ私のとるべき態度です。
     その彼等の立場に自分がなって、その経験をすることこそ、
    残された最期のレッスンです。」
   等々、
  言っている内容が深い。         フムフム(*゚Д゚)φ))ナルホド!!

 医者や看護婦や医学生を集めて、死にいく人とのインタビューの
 録画があった。
  もう数十年前の白黒画像で、末期肺がんの老人であった。
   死に直面した老人の心奥の恐れや悩みを引き出していた。

    また白血病の10歳位の子供のインタビューもあった。
     その子供の内面を、ロスが引き出していく様子が涙を誘う。
     「死ぬことは違う世界に移り変わるだけ、そこには多くの人が僕を
       待っていてくれる」
       「この病気になって気がついたことは、生きるということは辛いことだ。」

        私がロスの著書で一番好きなくだりがある。
       ロスの最高の師が「黒人清掃作業員」だったということだ。
      ー重体の患者を元気づける不思議な能力のある黒人作業員の秘密が知りたくて、
     博士は彼女をスパイのように追いかけ回す。彼女に接した患者が誰もが癒される。
    作業員は博士に、彼女は息子を肺炎で亡くした経験から死を怖れず、
   「心配しないで。死は怖いものではない」
   と死に行く患者に語っていただけだと言う。
  博士は清掃員を「人生の師」と呼び、自分の第一助手として採用する。
 ーこれが彼女のあらゆる本の中で一番彼女をそのまま表しているところだ。

 ーこのドキュメントと、彼女の概略を書いてみると
  以下のとおりだ。

・「ベストセラー『死ぬ瞬間』ー死の概念を変えた精神科医の
  愛とたたかいの記録」の著者。
  ・スイス生まれの精神科医。
   死の臨床、終末期医療の先駆者で、死の受容に至る5段階説を主張
    ・『人生は廻る輪のように』は最晩年に書かれた博士の自伝だ。

     博士はわずか900グラムの三つ子の一人として生まれ、
      子供時代から
      「自分らしさがはっきりしない三つ子の一人として生まれたのはなぜか?」
       と疑問に思ってきたという。
        その疑問はやがて「自分は誰か?」
                「自分らしさを発揮する生き方は何か?」
         という問いに変わって行き、
          若くして父親の反対を押し切って医師の道を選ぶ。
          結婚を機にアメリカに渡ってから、
         末期ガンなど終末医療での患者の心のケアの必要性に目覚め、
        患者だけでなく、医療従事者も対象に「死を迎えるため」
       のワークショップを始めたりする過程を淡々とドキュメント風に進めている。

      「人生に偶然はない」
     「起こったことは、起こるべくして起こったのだ」
    と言う博士は、降りかかる様々な困難を
   「学ぶための試練」だと受け止めた。
  自分の道を最後まで勇気を持ってエネルギッシュに生き続け、
 死の臨床に打ち込む様子は
「医者」というより、ほとんど「聖職者」だ。
「選ばれた人」と思いたくなるが、彼女はそういわれることを一番嫌う。

  去年8月に78歳で亡くなったばかりだが、
   彼女が「死の看取りに全てを奪われた為」、夫は彼女に離婚をつきつける。。
    そして、子供三人を置いて離婚。

     1995年に発作におそわれた後、麻痺が残り、
      十年近い不自由な療養生活を送って後亡くなった。

・・・・・・
・・・・・・

2004年01月05日(月)
1006, 「この俗物が!」−2

一回で終わるつもりであった、
 あまりにも内容が面白いので続編を書くことにした。

  福田ガ存(このガの漢字がない)の

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01月05日(木)
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