ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[397936hit]

■1715, 下流社会
「あなたの生活レベルは世間一般に比べてどのくらいですか?」
 という質問に
 「上」と「中の上」と答えた階層を「上」、
  「中の中」を「中」、
    「中の下」「下」と答えた階層を「下」に類別している。
    年収800万円で「中の上」だと思っている人もいるだろうし、
   「中の中」だと思っている人もいるだろう。
   階層意識というのはかなりの程度まで主観的な問題なのである。

 ジェンダー意識についてもたいへん興味深いデータが示されている。
「男は男らしく、女は女らしくあるべきだ」に
「そう思う」と答えたものは
 「上」で29.4%、
  「下」で16.2%。
   つまり「ジェンダーフリー」的な社会理論は社会的に
   「下」の階層で支持されているということである。
     これまでのフェミニストの考え方とはずいぶん隔たっている。

高学歴で、専門性の高い仕事をして、
 高収入であるような「勝ち組」の女性の方が、
  家事手伝いやフリーターの女性よりも「ジェンダー的因習」
   に対する容認度が高いのである。
    これはなかなか興味深い事実である。

社会的に「下」の階層でむしろジェンダー規範が弛緩しているのは、
 権力、財貨、情報、社会関係資本などを「重要な価値」とみなす
  支配的なイデオロギーを内面化する傾向はむしろ「下」において強い
   ということを意味しているだろう。    
                          ふん !(●`ε´●)

「金がある」ということを無条件に「偉い」みなす人間は、
  男女の性差よりも「勝ち負け」の階層差の方をむしろ意識するということだ。
   それが父権制イデオロギーが解体してジェンダーフリーが達成された徴だと
    言い張るフェミニストはおそらくいないだろう。

「男女に均等な成功機会を」という提案は、
 「成功」(端的に言えば「金があること」)こそが至上の価値である
   という支配的なイデオロギーに同意することを意味している。

「自分らしさ」ということばがキーワードになっていることが
 「下」の特徴だということである。     jibunn rasii? σ(゜ー゜*)
    
  団塊ジュニア世代で
   「個性・自分らしさ」をたいせつだと考えるものは、
    「上」で25%、「下」で41.7%。
      「自立・自己実現」は「上」が16.7%、「下」が29.3%。
       「自由に自分らしく生きる」を人生観として選んだのは、
       「上」が58.3%、「下」が75.0%。
       つまり、下層の若者の方が
     「個性」や「自己実現」に高い価値を賦与しているのである。
    著者は冷静に「そうした価値観の浸潤が、好きなことだけしたいとか、
   嫌いな仕事はしたくないという若者を『下』においてより増加させ、
  結果、低所得の若者の増加を助長したと考えることができる。」
  (160頁)と分析している。

^^^^^
ー目次

はじめに

第1章 「中流化」から「下流化」へ

「上」が15%、
「中」が45%、
「下」が40%の時代がやって来る!?/若年層で下流化が進行/
中流化の「1955年体制」から、階層化の「2005年体制」へ/
中流化モデルの無効化/「上」に対して物を売るノウハウが必要になる/
55年のクラウンから2005年のレクサスへ


第2章 階層化による消費者の分裂

階層化社会の価値観/女性の分裂/
(1)お嫁系/お嫁になるのは難しい/
(2)ミリオネーゼ系/日本橋に美人増加の謎/
(3)かまやつ女系/ (^з^)-☆Chu!!
(4)ギャル系/
(5)ふつうのOL系/拡大する女性の格差/女性も自己責任の時代/
  就職できれば「勝ち組」?/男性の分裂/
 (1)ヤングエグゼクティブ系/
 (2)ロハス系/
 (3)SPA!系/
 (4)フリーター系



[5]続きを読む

12月13日(火)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る