ID:51752
原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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■わざと悪い子にならなくても
★1・いい子
★2・Re:いい子
★3・Re2:いい子



★1・いい子

もしかしたら。

もしかしたら……

もしかしたら?

わたしは自分のことを「DV加害者だった」などと言っているけれど、
そんなふうに思ってしまうこと自体が間違っているのでは?
誰かから「おまえは加害者だ」と言われるまで、
黙ってほうっておいたほうがよかったのでは?

多くの人は「いい子」になりたがる。
自分にとって都合の悪いことは隠して、人には知られないようにするものだ。
それは、神さまじゃない人間だったら誰でもそういうところはあるだろう。
自覚なしにそういうことをしながら「自分は間違ったことをしてはいない!」と言い張る
わたしから見るととても憎しみを感じてしまうような人もいた。
そういう人ほどわたしに向かって「おまえは間違っている!」と言い立てるのだ。
わたしだって無自覚にそういうことをしてしまっているところが全くないとは思わない。
ただ、できるだけ謙虚になりたい、とは思う。あんなふうにはなりたくない。
(あ、話が逸れた)

ただ。
わたしはもしかしたら、「いい子になりたがる」ところが欠けている?
それとも、「悪い子になりたがる」?
どうも、そういうところがあるようだ。

わたしには「悪い子ならば、かまってもらえる」と思っているところがある。
これはいわゆる「AC(アダルト・チルドレン)」の問題だ。
父親は、わたしが小学校にあがったくらいから、わたしのことを問題視するようになった。
理由は、(性同一性障害のこともあるのかもしれないけれど)正確にはよくわからない。
まあ、何が問題なのかわたしにもわかるようになれば、
その問題を改善するようにわたし自身が努力し始めただろうし、
そうしたら父だって繰り返し繰り返し
「里花(とは言ってなかったけど)がこんなふうになってしまったのは
おまえ(=父の後妻でわたしの実母)のせいだ!」
と言い続けることもなかっただろう。

ただ、父の言うわたしの「問題」が何なのか、わたしにはついにわからなかった。
父が死ぬ間際、わたしに遺した言葉は「バカ」の2文字だけだったし。
だから、わたしの心に残ったのは
「問題のある悪い子は親にかまわれる」
ということだけだった。
わたしは自覚してわざとやっているわけではないけれど、
人からかまってもらうためにわざわざ「問題のある、悪い子」になろうとするところがあるのだ。

念のため、たぶん「バカじゃねーの?」と思う人が多いだろうから繰り返すけど、
本当に、本当にわざとじゃないの!!
だから、自覚できそうなところでは、わたしは決して
「悪い子」とか「悪者」とかになろうとなんかしてはいないの!!
知らないうちに、気が付くとそういうことになってしまう、そういうことがあるだけなのーーー!!

こら、落ち着け>自分。

わたしが自分のこと「加害者」だと言いふらすのは、
「悪い子になって世間にかまってもらう」というところがないか?
今はもうDV加害なんて決してやってないんだし、
なんだか「本物のDV」ってわたしがやったことなんかよりもずっとひどいことみたいだし。

確かに、結婚して一緒に家庭を築こうとしていた彼女には、とても悪いことをしてしまったと思う。
でも、それを「DV」と呼ぶべきなのか?
それに近いことをしてしまったことがあるのは事実だ。
でも、そういうことにだけ注意を向けて、ただ「悪かった、悪かった」と思っているだけでいいのか?
彼女は、そんなことも含めて、わたしに対して「もうかかわりをもたないで」と言ったのではなかったのか?

わたしは、自分が幸せになることだけを目指せばいいのではないか?
そのことを「身勝手」とか「わがまま」とか呼ばわる偽善的な人々など相手にせずに
そういう人だって結局は自分のことしか考えられないのと同じように
自分自身をいちばん大切にすることを目指すべきなのではないか?

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★2・Re:いい子


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07月04日(日)
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