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原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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■8月15日という日
今日は「8月15日」、「お盆の中日」でもあるけれど「終戦記念日」でもあるんですよね。
こんな日は、わたしはついついやたらと「戦争」についてあれこれ考えてしまいます。
「鬱だから」ということもあるのだろうけれど。
★1・女性差別の歴史は浅い
★2・有言不実
★3・ヒロシマ肯定論の裏側


★1・女性差別の歴史は浅い
アメリカで女性差別が激化したのは「世界大恐慌」以後のことだったらしい。
世界を全体的に「戦争」へと駆り立てる時代に突入してしまったからこそ、女性を「人口増加マシーン」にしなければならなかったんだろう。

それから。
わたしは、日本にはびこっているヘテロセクシズム(強制異性愛)は明治維新以降の「欧化政策」の副産物だと思ってきたけれど、確かに「銭湯の男湯・女湯」とかいうのはその頃からの文化だとしても、極端な性差別の文脈は必ずしもそこまで遡るだけで全てが言えるというわけではなく、むしろ第二次世界大戦のような「自転車操業戦争」の中で強固に形成されていった、と考えるほうが確かであるようだ。

要するに、何が言いたいかというと、今日(こんにち)のやや極端なほどの「性差別」は決して「日本では昔からそうだった」とかいうことではなくて、むしろここ百年とか数十年とかいう単位の、「比較的新しいできごと」だということだ。

ということは、いわゆる「保守派」の政治家たちが「日本の伝統を守ろう」みたいなことを言うのは、実は「伝統を守る」などということではなく、ただ単に「戦争の頃の流行を守ろう」と言っているだけなのだ。

唾棄すべきことだ。
「ホモフォビア(同性愛嫌悪)」という言葉があるが、わたしは「戦争フォビア」だ。
戦争のためのヘテロセクシズムなんて、豚を繁殖させるのと同じことじゃないか。

「埋めよ殖やせよ地に満ちよ(=戦争していくらたくさん殺されても滅びないように)」

人間はこんなに愚かではないはずだ。

(ついでに、今の時代にはまだまだ受け入れられにくい考え方だと思うけれど、「戦争以外の人口抑制の方法」を真剣に考えなくてはならない時代が、そう遠くない頃にやってくるだろう。
そのとき、多くの人々が、中国の「一人っ子政策」とか欧米や日本の「少子化現象」を「好ましいこと」として学ぼうとするだろう。
多くの発展途上国で、「子どもは労働力や戦力ではなく、お金のかかる投資対象だ」という認識を育てていってほしい)

ところで、わたしの持論「日本の人口は七千万人程度がふさわしい」というのを、誰か他にも言っている人、いないのかなー……??
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★2・有言不実
↑なんか、わかったようなことをエラそうに書いてますけどねー。
コイツ、今日もバイトに行けなかったんですよ。

けっきょく、自分のこと、正当化したいだけなんですよねー。
バッカみたい。
情けないよねー。みっともないよねー。
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★3・ヒロシマ肯定論の裏側
「オレがいなけりゃ、子も孫もいなかったんだぞ」

原爆投下を肯定するアメリカ人(高齢の男性)の言葉。
「原爆の投下によって戦争を早く終わらせて、多くの日本人が殺されたり自殺したりするのを防いだ」
という言い方をよく耳にするけれど、いつもなんだかとっても胡散臭いように思えて仕方なかった。
今し方NHKの報道番組を見ていたら、その疑問がいっぺんに氷解してしまった。
本当は、こういう意味だったのだ:
「原爆を投下せずに日本の本土へ上陸していたら、自分たち(米軍)の兵隊が多く殺されていただろう。それを防ぐことができた」
「日本人のため」などというのは、とんでもない「おためごかし」だったのだ。

確かに、あくまで原爆などの大量破壊兵器を使わずに「本土上陸」になってしまっていたら、多くの米兵が死んだだろう。
だから、自国の被害を最小限に食い止めた、という点では、あくまで「アメリカ人にとっては」原爆の投下は「正しかった」と言えるだろう。

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08月15日(金)
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