ID:51752
原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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■「杏野坂」へ

★1・「杏野坂」への書き込み
★2・和解する、ということ


★1・「杏野坂」への書き込み
わたしは自分のことについては簡単にさらけ出してしまう癖がある。
それは「隠しておこうとしても、どうせいつかはばれてしまう」
「自分のことについては、もうできるだけ隠さないで生きていきたい」
という思いが強いから。

で。
杏野丈ホームページhttp://www.harikatsu.com/の掲示板(通称「杏野坂」)で
「berber」と名乗っているのはわたしですm(__)m
(あと「杏野坂」http://www.harikatsu.com/bbsryou2/light.cgiはケータイでも閲覧できますよ♪)
(完全にばればれなのに、今ごろ追認するのはなんかカッコワルイけど(-_-;)

で。
その中で、最近書き込んだ内容は、本当は本来のHN=筆名「会津里花」で書きたかったほど、
「自分自身のこと」を書いている投稿があるので、それをこっちにコピペします。
だいぶ長いけど。

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[8408] Re[8358]: トランスジェンダー 投稿者:berber 投稿日:2003/05/13(Tue) 03:28

(一部略)
J由美さん、お話するのははじめまして。
(だれかれなくレスをしてしまう今の私はちょっと節操ないように感じますが、個人的にいろいろと流れがあるもので…… 少し私の意見も言わせていただければ幸いです)

> 日本に、トランスジェンダー当事者の社会的運動は、まだ、ないのでは?
>
> 社会的運動の担い手は、医療を求めてる人たち。
> それらの動きは、当事者を取り巻く状況の中から生まれてきた。
> 戸籍変更の法制化の運動は、当事者の必要性から生まれたもの。
> 法的整備と社会的認知を求める動きは、医療求める人たちがしている。
>
> 医療を求めぬ当事者の間から、運動が生まれなかったのは、
> 運動をおこす「必要性」が薄かったからでは?

そういわれてみれば、本当にそうですね。
私も、日本とアメリカでは社会文化のあり方など、本当はかなり違うはずだと思います。
歴史的経緯で、なんとなく「日本はアメリカの後追いをしなければいけない」みたいになってしまっているし、世界全体……いや、少なくとも何割かを占める「多数派」と呼べるグループの中では「アメリカのようにふるまう=正解」のような風潮は数十年続いてきたと思いますけれど、それもかなりの破綻を来し始めている。

アメリカの場合に大きく特徴付けられるのは、過激な宗教観からくる激しい差別とヘイトクライムではないでしょうか。
「敬虔なクリスチャン」と自ら信じているアメリカ人の中には、たぶん今でも「神から与えられた性別を恣意的にいじくるのは神への冒涜」「許されない、死に値する罪」と捉える人が少なくはない(またはなかった)と思います。

そういう文化・価値観に対抗して「自分の居場所」を確保しようと思ったら、医療や法とは全く違った基点から「社会運動」の必要に迫られる当事者がたくさんいても、全く不思議じゃないでしょう。

でも、幸いなことに、そういう「原理主義的クリスチャン」は日本にはほとんどいなくて、むしろそういう人たちのほうが少数派で「堕落した日本の社会」を「呪って生きている」ような状況でしょう。
(私はちょっとだけそういう人たちと接したことがありましたが、その人たちは宗教に名を借りて自分たちの不遇を全て「日本人の不信仰」に求めているようなところがありました。当然、私はすぐに居場所を失ってはじき出されてしまいました)

私自身もたぶんまだ神さまには忘れられていないと思うので「クリスチャン」と自称させてもらいたいけれど、聖書や信仰の名のもとに他人を差別することを正当化するのは、決してキリスト教の信仰ではないと思います。
そうしなければならない何かに突き動かされてしまうのは、できれば目をそむけていたい「血塗られた過去の歴史」に迫られて、それを認めたくないからなのではないか、と悲しい気持ちにとらわれてしまいます。

その意味では

> 日本とアメリカが同じ流れになるとは、思えない。

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05月13日(火)
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