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原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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■浦島気分チャチャ(←?意味不明)
わお、いつの間にやらカウントも1万超えてた(^^;
原案帳からもすっかり離れて10日も過ぎてしまいました。
なんだか「浦島花子」な気分です。
(だってさー、↑「太郎」じゃ男の子じゃん?)←気にしすぎだってば(-_-;
さて、ふと気が付いてみると。
原案帳に書く代わりに、私はこの10日間で6冊もの本を読んでいたのでした。
★蜜の眠り(オムニバス)アテール文庫
なんだか、ものすごく上質な女性文学のオムニバス、って感じ。
ちょっとびっくりだったのは、ぜんぶで10人の作家の10作品のうち、
ラジオで聞いたことがあるのが1つか2つ(二つめはちょっとうろ覚えで怪しい)あったことだ。
私は、かなりラジオドラマ好き。
アフレコとか、まじでやってみたい(すごく難しそうだけど)
★GEN『源氏物語』秘録(伊沢元彦)角川文庫
「古典探求もの」とでも言うのかしら?
「源氏物語多作者論」というのがある、と初めて知った。
登場人物が折口信夫だの角川源義だの、実在の有名人ばっかり出てくるのが面白かった。
★六の宮の姫君(北村薫)創元推理文庫
実は『GEN』と似たジャンルに入る?作品。
立て続けに読んじゃった。ちょっともったいなかったかも。
そういえば、2冊とも、同じ人から紹介されたりもらっちゃったりしたものだった。
ちょっと胸の痛む思い出の人。
こちらは、私も大好きな芥川龍之介の『六の宮の姫君』の創作過程を、
当時の人間関係の中から明らかにしていったお話。
ぜんぜん関係ないけど、実は私のHN(筆名)「会津里花」のイニシャル「R.A.(もしくはAR)」は
「芥川龍之介」と同じなのでした。
いえ、別に狙ったつもりはなかったんだけど、たまたまそうだったのに気がついたので、
嬉しかったのです。
★火星人先史(川又千秋)徳間デュアル文庫
うーん、萩尾望都『スター☆レッド』の元ネタ? と思わされるほど
設定がよく似たお話。
あれ、でも、更に思い出したら「トータル・リコール」ともどこか似てるような。
うーん、何が似てるんだっけ?
(知ってる人がいたら、教えてくださいませ)
★ダリア(野中柊)理論社
実はこれ、藤野千夜『ルート225』の巻末を見たら紹介されてて、
面白そうだったので買ってしまったのでした。
淡い印象は藤野さんと似ている。「ヤングアダルト向け」というジャンル?
「専業主夫」とか「実はゲイ?」とかいう登場人物が出てくる。
堕胎のことも出ていて、私にもようやくそのことの悲しさがわかるようになって
「よかった」って言うと不謹慎だけど、
ぜんぜんわからずに無神経なことを思ったり言ったりするのが
たぶん少なくなっただろうと思うので、その意味で。
★シンデレラさん、お大事に(杏野丈+西炯子)メディアファクトリー
実は原案帳に書こうと思ったのは、ついさっきこの本を読んだからです!!
著者の「杏野丈」さんと、GID系の掲示板とかでニアミスしてたりするので、
「あっ、知ってる人だ!!」と思ったのと、
雑誌「月刊フラワーズ(旧『PF(プチフラワー)』)」によく連載している
西炯子さんという漫画家の4コマ漫画がたくさん載っていて、
そういえば西さん自身の作風がジェンダー(の問題)を意識したものが多いなあ、と
この組み合わせにすっごく納得してしまったから、ということもあって。
まあ、笑えました。面白かったです。
しかも、今流行りの(?)「人格障害」などの問題とか「童話の恐ろしい世界」みたいなこととか
ツボを突いてるな、と思ったし。
これ、けっこうお勧めです。
1200円+税別。損した気はしないですよ。
さてさて。
杏野丈さんの書いてる掲示板でも、覗いて来ようかなっと♪
(更にこの他、斎藤孝『身体感覚を取り戻す』とか野田秀樹『解散後全劇作』とか
私の枕の周りをうろうろしてたりするのでした……
でも、こういう過ごし方のできる一時期って、けっこう大切なのかも、という気がします)
07月12日(金)
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