ID:51752
原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
[142055hit]
■100年かけて煙草を撲滅する
★1・100年かけて煙草を撲滅する
★2・100年の計
★3・言い訳
★4・「男らしさ・女らしさ」の番組@NHK教育
★1・100年かけて煙草を撲滅する
(久々に、起き抜け原案帳だぁ)
煙草の依存性は、
まだ世界中のどこを見渡しても
「全面的に禁煙」を実施している国がないことからも明らかだ。
煙草とアルコール飲料は、実はその依存性のあまりの強さゆえに
一概に「禁止」とせず、せいぜい一定の年齢になるまで服用を禁じている程度なのだ。
ただ、その両者のうち、煙草に関しては
「百害あって一利なし」
ということが前世紀末から判明してきたので、
どれほど時間がかかってもいいから「全面的に撲滅」する方向に
各国政府は方針を据えるべきだ。
とはいえその依存性の強さはアルコールよりも更に強いので、
撲滅計画にはとても長い期間を必要とするだろう。
私はあえて、「100年計画」を提唱したい。
まず、現存する喫煙者の全てが禁煙に成功するとはとても思えないので、
その人たちの「喫煙権」は、とても制限されたかたち……
具体的には「法律で定められた場所でのみ喫煙を許可する」というかたち……で
保障する。
(これだけでも全面的に成就するまでに30年くらいはかかるだろう。
喫煙者がその部分だけ「常識を欠いている」というのは、
非喫煙者から見れば明白だが、意識的無意識的にそのことを理解している喫煙者は
現在ではごく僅かだろうと思う)
その代わり、新規の喫煙者を出さないために、
「過去に喫煙経験のない人は喫煙を開始してはならない」
ということを、法律で定めるのだ。
そうは言っても、たぶんいきなりそれがそのとおりになるわけなどないので、
はじめははっきりした罰則など設けずにおく。
そうして、30年程度のスパンを設定して、スパンごとに禁止を強化していくのだ。
そうして60年後には「煙草の服用」は全面禁止、
その実質的な実現がそのまた30年後ぐらい。
まあ、麻薬のように、この世にそういう物質がある、というだけで
人間はちょっかいを出さずにいられない生き物なので、
そんなかたちで残留してしまうのは仕方ないけれど、
もう一つ、この計画を完遂させるために、
どうしてもやっておかなければならないことがある。
それは、「喫煙のルーツ」を世界中の人々が理解する、という取り組みだ。
前に何度も書いているので知っている人も多いと思うけれど、
「喫煙」というのはもともと、北米大陸の先住民が
主に宗教的な意味合いを込めて行っていたのが
「喫煙のルーツ」である。
なんか、もしかしたら依存性の極端に高いニコチンを
多く含むものじゃなかったのかも、とか
思えてしまうけど……
100年かけて、このことを新たな「常識」として
世界中の人々に理解してもらう。
そうして、北米大陸で起きた陰惨な生存競争に対して
世界中の人々が改めて頭を垂れるのだ。
その間に、現在生き残っている北米先住民のうち、
「宗教的な喫煙」を文化として持っている民族に
その文化の徹底的な研究と習得をしてもらって、
……
100年後に、世界中の人々が見守る中、
特製の喫煙具を
「宗教的な喫煙」をする種族に「返還する」のだ。
「世界中があなたがたの文化を尊重します」と言って。
これで、「喫煙」が本来あるべき姿に戻る。
ここまでするのに、残念ながら「100年かかる」と思う。
この記事のトップへ
ページのトップへ
★2・100年の計
日本人などもよくやってしまって
とても悲惨な状態に陥っていることがらはあれこれあるのだけれど、
ある民族のある風習を、その精神的な意味合いまでしっかり理解することなしに
興味本位で取り込んでしまった場合、
その結果はとても歪んだ習慣をもたらすように思えて仕方ない。
「換骨奪胎」とでもいうのか。
★たとえば「性転換は罪だ」などというのも、
[5]続きを読む
06月12日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る