ID:51752
原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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■Fくん 余談
★1・Fくんへ
★2・脂肪肝
★3・余談(=断片集)


★1・Fくんへ
ちょっとまじめなメール。
(でも内容はばらばら)
お返事できることがらがあれば、
返信してね。

私やあなたの世代は成人病(=生活習慣病)のことを
本気で心配しなくてはならない世代だと思う。
それとも、私に看病してほしい?

お父さんの窓は、お願いだから開けないで。
あなたにしてみれば間接的に外の風が入るから
換気もかねてちょうどいいのでしょうけれど、
紙が多い私のアイテムは、
夜の湿気にどんどんいたんでしまいます。
私がこの部屋にいるのが悪いんだったら、
はっきりそう言って。

本当に、あなたの真意がわかりません。
あなたは私に、この家にいてほしいのですか?
それとも、出てほしいの?
「そんなのおれがどうこう言うことじゃない」じゃなくて、
あなたがこの家の主人なんですから、
はっきりと道すじを示してください。

私は、どうしてもやりたいことがあります。
実は、ほんの執筆を頼まれています。
でも、バイトしてたら、書けない。
(前はしてなくてもかけなかったけど、
今は状況が違う)
私は、自分の心と体に気をつけながら
やりたいことを何とかして実現したいんです。

お母さんは身勝手な生き方をしたと思いますか?
私は、あれでまともだと思います。

あなた自身が前に言ったように
(その言葉は、私にはものすごくショックだったけど)
「人はどうせ、他人の気持ちなんかわからない」
それは確かにそのとおりだと思います。

だったら、めいめいが他人の状態なんか気にしないで
自分のやりたいことだけやればいいでしょう。
あなたも、体の調子がかなり悪そうだし
(単なる「悪いもの食べた」じゃないよ、あなたの症状は)
「今」は仕事に逃げてれば体調のことはいいかげんに
ごまかせるだろうけれど、
起き上がれなくなったときにどうするつもりなの?

そのことがはっきりできないようだったら、
そういう部分については
あなたは私の考えに従ったほうがいいかもしれない、と
思います。
でも、それじゃおかしいでしょ?

しっかりしたあなたの考えを、どうか聞かせてください。

きびしい時もある姉 より

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★2・脂肪肝
Fくん、「脂肪肝」なのだ、と私に打ち明けてくれた。
っていうか、それ自体は知っていた。
前にも聞いたことがあった。

けれど、あまり親身になってはあげていなかった。

このところ、時々帰宅したときに顔色が「土色」みたくなっているのが気になって
また問い詰めてしまったら、「脂肪肝」のことが出てきた。
「ストレスも良くないし、オレは自分なりに気をつけてはいるんだ」
って言うけど……

でも、これ以上あれこれ言ってしまったら、「侵入」になりそうなのでやめた。

その代わり、検索で「脂肪肝」を調べてみた。
そしたら、出てきた、出てきた。

脂肪肝
油断しないで脂肪肝

私自身も「他人事ではない」ところがあるので、
プリントアウトしてみた。

でもまあ、彼にとって私(兄→姉(-_-;)がいちばんの「ストレス源」なのは
確かでしょう。

あんまり問い詰めてしまうのは、かわいそうかも。
彼にとって、私は、性別が変わろうと姿が変わろうと、
「アニキ」には違いないのだ。

それは、どう見ても「おじさん」と呼ぶべきほどの年齢差のある人を
「お兄ちゃん」と呼んでいる私にも理解できることだ。
腹違いの兄は今、たぶん64歳ぐらい。
よその家庭の多くでは、 そのくらいの年齢の人が「お父さん」であることに気付いて
けっこうショックだったのを思い出す。

もしかしたら私は「女の父親」だけでなく「女のアニキ」も目指すことになるのかも。
……

でもさ。

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05月02日(木)
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