ID:51752
原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
[152525hit]

■医師に協力してもらうための当事者の心得 改名申請の心情陳述書

★1・医師はじょうずに利用しよう
★2・改名申請の心情陳述書
★3・断片集


★1・医師はじょうずに利用しよう
以下、TSFJへの書き込みです。
「ガイドライン」改訂のおかげで、私は自分が受けている医療のこととか、
やたらと隠す必要がなくなりました。それ自体は、ヨカッタヨカッタ。
でも、なんか、書いてるうちにとてつもなく長くなってしまいました。やば。

---------------------------------

Re:医師はじょうずに利用しよう
投稿者---会津里花(2002/04/11 02:04:13)
(略)

(略)

……
でも、他のレスにも書いたけど、医者もただの人間で
(極端な話、牧師さん神父さん神主さんお坊さんその他
宗教の専門家でもないので)
人一人分の信頼しかおけないのだ、と私は思います。

患者にしてみれば「藁にもすがる思い」なので、
ついつい「全幅の信頼」をおきたくなってしまうけれど、
他の人と普通に持っている距離感のある信頼
(ここまでは他の人と同じように信頼していいけど
これ以上「信頼」っていうより「頼る」のはまずい、というような
「限界設定」)は
ちゃんとしておかないとね。

実は私も、地元の某産婦人科で言われたことがありました。
その医師は、たまたま某S医大のH先生と懇意にしていたので
S県は遠いからホルモン補充とかやってくれと
頼まれただけだそうで、
決して「地元でジェンダークリニックを!」とか
野心に燃えたわけではないのだそうです。

なので、今では血液検査を受けるときに
「肝臓障害の恐れがある」とか「貧血気味」とかカルテ書いてもらって
検査項目ができるだけ広く保険適用になるように
便宜を図ってもらう以外、「信頼」はしていません。
でもそれは、決して私がその医師を見下しているとかそういうことじゃなくて、
それ以上頼ってしまったら先方に迷惑だと思うから
頼らないだけです。

(略)
私は行きつけの心療内科(+精神科・神経科)の先生が
あまりにも忙しそうなので、ほとんど詳しく話も聞いてもらえないし、
どう見てもGIDについて興味があるわけじゃなさそうです。

でも、今のところ行きつけだし、私煙草がすごい苦手なんだけど
待合室に禁煙の空間がたくさんとってあるので
(っていうかリラクセーション空間が設けてあって、
待ち時間が長い代わりに巨大スクリーンの癒し系DVDとか
癒しカプセルとか使い放題なんです♪
で、それらの部屋は当然だけど禁煙♪)
待ち時間が苦痛じゃないので、
施設そのものに「信頼」をおいてるような状態です。

しかも、医師のほかに臨床心理士=カウンセラーさんもいて、
待ち時間に相談するのも先生の指示でできるので、
「先生はお忙しいでしょうけれど、
私は誰かにどうしても聞いてもらいたいことが山ほどあるんです」と訴えて
カウンセラーさんに「相談」を持ちかける中で
「ガイドライン、読んでください」と手渡したりして
徐々に「当事者サイドで構築するジェンダークリニック」みたいなことを
結果的にやってるんですよね。

(略)

「興味のない医師」っていうか
医師自身がGIDそのものを否認しているような人だと
嫌味なことを言われたりして
「行くんじゃなかった」と思わされてしまうこともありますよね。

(略)

開業医どうしが、別々の科なのに連携して
ジェンダークリニックを構成してくれるなんて
やってもほとんどメリットないだろうから
今はまだとても可能性が低いでしょうけど、
当事者からの働きかけでジェンダークリニックに近いことをやってくれる
状況、というのは作れるかも。

私、今のところ
・精神療法(ずっとサボってたのでバランス悪くなってまた通うようになりました)
→駅前のNクリニック
・ホルモン補充療法を二つに分けて
 血液検査→上に書いたI産婦人科

[5]続きを読む

04月11日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る