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原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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■健忘 トラウマの再演としての報道?

★1・健忘
★2・トラウマの再演としての報道?
★3・断片集


★1・健忘
私は「頭が良い」。
って、私のモーソーかもしれないけど、
たぶんそれは事実、ということがいろいろあるので
本当にそうなんだと思う。

なんでそんな、今さら言い出しても人から嫌われるようなことを
持ち出したかというと、
どうも「頭が悪くなってきた」ように思えることが
とてもとても多くなってきたからだ。

★まず、起きてる現象。

とにかく、物忘れが激しくなった。
それも、ちょっとやそっとじゃない。
かなりお年を召した方が
「わたしのごはんはまだかい?」
と、食後10分してから言うのと同じくらい。
カギの場所を忘れる。(これ、出かける時にはほとんど必ず起きるので、
別の病理が働いてるのかも)
つい今しがたまで話していたことを忘れる。
「アレ? 私今、何の話してたっけ?」
(オフラインで私とお付き合いのある人、何度かこのセリフを聞いてるでしょ?)
家の1階から2階に上がると、何のために上がってきたのか忘れてる。
(あ、これは前からだ……おかげで、私は自宅の階段でとてもよい運動ができる。
これはむしろ、以前そうだったので元に戻っただけか……
っていうか、この「運動」のおかげで私はあんまり太らない、とも思う。
予備校の頃には、教室に上がってから教材の一部を忘れたことに気付いて
引き返す、なんてざらだったし、
エレベーターを使ってしまうことも多かったけど
やっぱり階段で3〜4階分を上り下りすることも多かった……
ついでに、中1の時のあだ名が「飛脚」だった。
5階の音楽室〜2階の職員室間の自己最高記録が「59秒」。
しかも職員室で物を取って、という動作も加えて。
あれ、話がまた逸れた。
ま、これもいつものことか)

★なんとなく、気付いたこと。

私が「頭が良い」というのは、厳密に言うと質的に「良い」のではなく、
ただ単に「記憶容量がばかでかい」というだけのことみたい。
それには二つの側面がある。

★私の頭の中では、「ディスク内完全検索ツール」が常駐していて、
外界から何か情報が入ると、たちまちのうちに「関連事項の検索」を始めて、
あることないこと、一緒くたにまとめてどばっと思い出してしまうのだ。
しかも「サブフォルダ」とかがあるわけじゃなく、
一つのフォルダに未整理のままでごちゃごちゃになってるのが
ランダムに出てくるので、混乱することといったらありゃしない。

★私はかなり過去のことでも、割としつこく覚えているみたいだ。
といっても、最近になって急に思い出してしまったこととかもけっこうあって
(はっきり言って「思い出したくなかった」こともあったりして……
トラウマの原体験だったりするんだもん。うええん(T_T))
幼稚園から小学校に上がったくらいの頃には、自分の「過去の記憶」を
「幸せだったあの頃」みたいに思い出してはため息つくようなところもあったのだ。

★で。結論
中島みゆきの歌に、よく覚えてないけどこんな歌詞があった。

> ♪年をとるのは素敵なことです そうじゃないですか
> 忘れっぽいのは素敵なことです そうじゃないですか
> 涙の数だけ……(以下忘れました。どなたか知ってる人、教えてください。
確か『悪女』とおんなじLPに入ってたはず)

確かにそうだ、と思う。
そりゃ楽しかったこととか、忘れてしまうのはもったいないような気もするけど、
自分の身に起きたことの全てを覚えてたら、
どうかなってしまうに決まっている。

全て覚えてたわけではないけど、
私はそれに近かったのかも。
だから、けっこう「どうかなってしまっていた」。
まあ、それすらもそのように決め付けられることではないけど、
そういう面はたぶんにあったと思う。

思い出してしまってちっとも抜け出せなくなるから、
せっかく「頭が良い」はずなのに、いつのまにか堂々巡り。

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04月10日(水)
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