ID:51752
原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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■断片集(生活+萩尾望都) / 夢に出てきた父 / 他
強い調子で言われたから、「従わなくちゃいけない」
とでも思ったのか?>自分)
これはかなりやばい。
また穴をあけてしまう……
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★5・夢に出てきた父
@ケータイ(寝床の中)
寒い。
身体が震える。
本当に、バカだった。
風邪だったんだ。
あの、不安な気持ちの正体は。
ちょうど、バイトに行かなければならない、まさにその時間に、私は寝入ってしまった。
このことについては、しっかり罪悪感を持つべきだ。
「自分を責めない」じゃない。
店長さんに申し訳が立たない。
と思ったら、また泣けてきた。
つい今、私は泣きながら目を覚ましたところだった。
夢。
早く書き止めないと、忘れてしまう。
「時」はめちゃくちゃだった。
今朝、私が「これじゃバイトに行けない」と焦りながら、それでもぱそにかじりついて、手作りのHTMLを手直ししている時だった。
でも、父は口がきけた。
私は、「ダンボ」の物語レコードを聞きながら、父に
「ありがとう」と言ったのだった。
「ダンボ」の物語レコード、というのは、確か私が生まれて初めて父から買ってもらったレコードだった。
(夢の中では、少なくともそういうことになっていた)
ああ、夢に出てきた父の詳細が、霞んでしまう…
いそがなくちゃ。
(つづく)
@ケータイ(寝床の中)
つづき
「ダンボ」があまりに面白かったので、私はそのことで父に
「ありがとう」と感謝した。
……たぶん、このあたりで半分くらい目が覚めてきたのだろうと思う。
「『ダンボ』の物語レコードを買ってもらったのは、2歳か3歳の時のことだった」とか、ヘンな分析を始めてしまったから。
でも、そんなこと、どうでもいい。
夢の中の父は笑っていた。
屈託なく、にこにこしていた。
夢だろうとなんだろうと、父の笑顔なんて、もうどのくらい見ていないだろう?
まして、私に向けられた笑顔なんて……
嬉しかった。
もう覚えていないけれど、夢の中の父は私に何か語りかけてくれたような気がする。
声は思い出せない、たぶん夢の中でも。
それは、私に与えられた「罰」だ。
夢と知りせば 覚めざらましを……
父がにこにこしながら語りかけてくれる姿を留めようとして、私は寝たまま、もう少し「目を覚まさないでいよう」とした。
ところが、目の前でにこにこして、しかも私に話しかけてくれる父の姿があんまり嬉しくて、私は泣きだしてしまったのだった。
半分目が覚めていたので、本当に声を出して泣いてしまった。
@ケータイ(寝床の中)
これで最後、あとちょっとだけ。
私は、泣いている自分にびっくりして、いっそう泣いてしまったのだった。
そうして、本当に目が覚めた。
それから先が、この文章の冒頭になる。
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★6・自己肯定……
(^^;字数制限により、本文は別のページへ(^^;
(わざわざリンク先まで飛んで読むような内容じゃないかも……)
「自己肯定……」本文へ
破綻。
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11月06日(火)
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