ID:51752
原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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■「杏野坂」へ
バイトに遅刻した言い訳に「実は私、性同一性障害で……」などと言ったら、「性同一性障害は遅刻するという症状があるのか!」と思われてしまったりして?
それはヤバいでしょう。
私の「悪い癖」「精神症状」といったものは私固有のもので、それと性同一性障害をごっちゃにされてしまうのは、他の当事者の方たちに迷惑だろうと思うし、私もそういう言い訳はしたくないのです。

# 朝日には思いっきり「性同一性障害乗り越え」などと書かれてしまったけれど
# そのほうが朝日のレベルだとわかりやすかったからなのかなあ、と
# ちょっと不満げな気持ちになってしまうのが正直なところです。
# まあ、あんなふうに書かれてしまった以上は、どこかで発言するチャンスがあれば
# 「性同一性障害」といってもそれに該当する人の数と同じくらいさまざまで
# 簡単にくくってしまったりしないでください、
# 私のことを決して「典型的な性同一性障害者」などとは思わないでください、と
# 言っていかなければならないのでしょう。
# 以前どこかで「××が性同一性障害の代表みたいに思われるなんて絶対イヤ!」
# とかいう反応をされて、私べつにぜんぜん代表になってないのに?と不思議だったけど
# 他に同様の情報に触れる機会のない人にとっては、へたすると私=性同一性障害(の全て)
# ということになってしまうのも仕方ないことなのかもしれません。
# (「全てか無か」みたいな反応もやや病的だと思うけど)。
# まあでも、うちの地元で朝日の地方欄を読んでる人は、
# たとえば地方紙を読んでる人(「購読率60%!」とか威張ってた)よりもかなり少ないと思うので、
# 影響力は低いと思います。
# っていうか地元紙ではほとんどGIDについては扱えないのでは(そういうレベル・体質)

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特に後のほうの文章は、誰かさんに「自分のとこでやれー!」と言われても仕方ないかな、という気がする。

それと、書いていて、いちばん最後のほうの「朝日新聞がどうのこうの」というくだりは
朝日の記者の方に申し訳ないような気がする。
確かに「性同一性障害」という語を使って離したほうがわかりやすい場面はあると思うし、
朝日の取材&記事こそがまさにそうだったのだ、と思う。
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★2・和解する、ということ
今のわたしにとって「和解する」といったら、相手は「元パートナー」のNさんしかいない。
昨年から今年にかけて、お正月が来るたびに「もう『元パネタ』は書かない」と言い、
確かにこの日記にでもどこにでも、できるだけ書かないようにしてきた。

でも、今日、ある人とそのことを突っ込んで話していて、気持ちが変わってきた。

いつまでも彼女と異常な関係でいるのはいやだ。
彼女の心の傷が癒えるには、まだまだ時間がかかるかもしれない。
でも、癒す努力は、わたしにだって少しはできるのではないか。
「関わらない」というかたちでしか彼女への癒しが成り立たない、
それまでわたしはただひたすら彼女を恐れ、同じ町でも彼女の住んでいる方面へ行くのを
まるで魑魅魍魎の住処へ入り込むような気持ちになってしまう、……
というのは、あんまりじゃないか。

わたしはほんのわずかでも、彼女と和解する方向へ努力をすべきだ。
そう思った。
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05月13日(火)
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