ID:51752
原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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「○○」のところがよく聞き取れずに「はい?」と聞き返したら
今度ははっきりと「ねえ君、ホモって知ってる?」と言うので
「名前だけは……」とぶりっ子したら、
けっきょく誘われるままにそのおネエさんのお店かなんかの2階に連れていかれて
初めてのホモ体験、しかも自分は「ネコ」……
というエピソードを、私はけっこうあっちこっちで言いふらしているんですけれど、
最近になって気づきました。
以下の条件があるので、これは決して私にとって「ハッピーなできごと」なんかではなく
むしろ「性被害」だったんだ、って。
条件:
・知らない人だった
・出会ってすぐに性的な関わりを持ってしまった
・「嫌だ」と言って逃げ出すことができなかった
(逃げなかった、ということについては、私自身の問題ももちろんありますが、
「突然未体験のことに遭遇して固まってしまった」というのが本当のところだったのかも)
私はこの事件から後、20年近く「男になるんだ@キャンペーン実施中」の人生を送っていました。
でも、それは、「自分の持っている本性を露わにしたら、私はこの社会では生きていけないだろう」
(仮に生きていけたとしても、いわゆる「裏街道の人生」になっちゃうんだ!!)
という考えからだったのです。
カッコの中まで、当時考えていた道筋が、私の中ではっきりと蘇りました。
世の中のことをほとんど知らない、
本人は箱入り娘だと思ってるけど周囲から見れば「お坊ちゃまちゃま」な私には
ホモのおネエさんの存在そのものも、連れ込まれたスナック風のお店の2階も、
「裏街道」そのものにしか見えなかったのでした。
そういう私の弱っちいところも知らず、
ただ華奢でなよっとした「男の子」がハッテン場(←後注)でぽつんといた、
だから誘ったんだ、というおネエさんに対して、
私はもっとちゃんと怒ってよかったのです!
注:「ハッテン場」とは、ホモセクシャルの男性どうしの待合スポット、
或いはそこにいれば「誰か相手して〜」という意味のシグナルを発している、
と解釈される場所のことです。
私がそんなこと、知るわけないのでした。
(長くなっちゃった;つづく……)
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↑のつづきです(^^; 投稿者:じゃっきー@おしゃべり 投稿日:11月13日(水)10時32分54秒
(ちょっと大げさな言い方するけど)
人間は、性の営みに何かしら文化的な色合いをつけないと
やっていけないところがあるようです。
発情期が来ればたまたま周囲にいる異性の個体とふつうに交尾する、という他の動物とは異なり、
社会的な人間関係、という人間独特の関係性の中で初めて
デリケートであいまいな人間の「性」に関する営みは成立するのです。
だから、少なくとも「行きずりの情事」なんて、
そりゃ映画とかでかっこよく描かれているのもあるけれど、
そういうのは
「行きずりの赤の他人とでもある感性についての閃きがあれば性行為もできる」
とでもいうポリシーのある人に限った話で、
まともな性体験なんか全くない高校生の「初体験」には適していないのです。
……
書いてて初めて気が付いたけど、あれが私の「初体験」だったのでした。
がーーん……
おねだりしていいですか?
誰か「ハグ」ください!! (T_T)
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