ID:51752
原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
[152556hit]

■花粉症(?)でダウン はっぴぃウェディング 多様な「性分化」について

しかも、ぶりぶり喧嘩しながら、なんていうのも、なんだか覚えが……

あーあ、もう1人花嫁さんがいて、自分は地味な格好しかできないのだったら、
悪いけど結婚式や披露宴には興味持てないよねー。
確かに私は「自分が夫で新郎役、相手が妻で新婦役」と心に決めたつもりだったけど、
それでも彼女がちやほやされてるのを見ていて、
「なんで私が」と思ってしまったのでした。
「私には、こんな衣装を着て、こんなふうにちやほやされる機会はないんだ」と。

それでも、がんばりましたよ、私。
披露宴で彼女が何かに躓いて転びそうになったとき、間に合わなさそうだったけど、
一生懸命抱きとめようとしたもん。
でも、動きがとろくて、
むしろ私が「すぐに駆けつけなかった」みたいな言われ方をしてしまった。

彼女に歌を贈った。
でも、その歌は彼女の興味をそんなに引かなかった。
っていうか、彼女にしてみれば、
「それがなくちゃ男でいられないなんて、バカみたい」としか思えなかったんだろう。
「いつまでも大人になれないのね」って。
それ自体は、その通りだったような気もするんだけど……

お舅さんが、いきなり「男の子をもうけなさい」と言った。
なんでそんなこと、勝手に決めるの。言われたくないよ。
そりゃ、Uくんはかわいいし、
男の子でよかったけど……

……

ああ、どうしよう。
今日は醜い「恨み節」ばっかり。
「元パネタ」なんて、もうやめようと思っていたのに。

あ、ドラマ、終わっちゃった。
そうか、『私の青空』のヒロインがここでも主人公(花嫁)役か。
へえ、続編、やるんだ。

私、つまんない人間なのかなあ。
『プリティガール』とか『木更津キャッツアイ』とかにはなかなか興味が持てず、
『金八先生』とかNHKの朝の連ドラとか、
あと、地球ふしぎ発見、だっけ?
それにしても、NHKものばっかり見てしまう。

民放は、刺激が強い……っていうか、やたら笑わそうとするからいや。
弟が、何か話そうとしてもあんまりこちらを向かず、
テレビを見て笑ってばかりいるから、いや。
私と一緒に笑ってよ!

ああ、つまらないことばっかり書いている。

男から電話。
もう、私のことなんか、諦めてくれればいいのに。
どうせあいつも「ヤリたい」だけでしょ。
いいよいいよ。
私の価値なんて、体だけなんでしょ。
もう、中から腐っていくだけの、
老いさらばえたこの体。

今朝見た夢を思い出した。
あれは気持ち悪かった。

なに、この鬱は。
この記事のトップへ
ページのトップへ

★5・性分化の多様性について考える
(突然思い立ってこんなことを書き始めましたけれど、
これは「ノンカム」のTSの人たちを意識して考えたことです……)

1.
私は以前「AIS症候群」の方と掲示板でほんの少しだけお話する機会がありました。
「AIS症候群」というのは、性染色体は「XY」で、SRYからくる精巣はあるけれど、
それ以外の体に男性ホルモンを受容して体のかたちを「男性化」させる機能が欠けている
「性分化(異常)」の一つです。
AISでは外性器の形状は女性型になることが多いので、出生時の性別は「女子」とされることが
多いようです。
(ただ、かなり広い幅があって、XXの女性と全く変わらない人もいれば、
男性型にかなり近い形状になってしまう人もいるそうです)

私自身は自分が男性の形をした体を持っているのが嫌で嫌で、
親からもらった遺伝子はどうしようもない、と思っていましたけれど、
いくらそう思っても嫌なのが我慢できなくて、
「同じXYでもいっそAIS(当時は『精巣女性化症』と呼ばれていた)だったらよかったのに」
などと考えたりしていました。
それは、今思えばとても失礼なこと、というより、冒涜に近かったと思います。
そのことで死にたいくらい苦しむ当事者だっているというのに……


[5]続きを読む

03月11日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る