ID:51752
原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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■転載(TSFJより) 「概念遊び」
自信がないので、よそには公表しないんだけどさ……
◆セックス=生物学的性(または性別)。その大半は「遺伝子」によって決定づけられる。
(sex)
(後の3つから「フィードバック」を受けて変化する部分も、僅かながらあると思う)
◆ジェンダー=社会学的性(または性別);セックスを「素材」として成立する。
(gender role)
◆ジェンダー・アイデンティティ(性自認)=上記の「セックス」とジェンダーの「仲立ち」として成立する。
(gender identity)
(当然かもしれないけれど、「セックス」⇔「ジェンダー」の両者からフィードバックされるかたちで形成されていく)
(時には「セクシャリティ」からフィードバックを受けて形成されることも;「彼に愛されたいから私は女(であるべき)」とか……)
◆New!(?)「ジェンダー・アピアランス」=外見的性(または性別);「性自認」に影響を与える。
(gender appearance)
ふつう「パス/リード」と呼ばれているものだけど、
「パス」というと「パスする=良いこと」/「パスできない(リードされる)=悪いこと」みたいな「単純な優劣」に支配されてるみたいで。
それ、実はキリスト教的男女観を無反省に取り込んでしまっていると思うけど?
(私は決してキリスト教が間違っているとは言わない……ただ、2000年前の書き方をそのまま今に当てはめるな、って感じ(-_-;)
けっきょく、まるで「同じ身体障害でも自分で歩ける人は『良い』けど歩けない人は『悪い』」というのと
同じことを言わなければならないところにハマってしまっているような……うう、それじゃ、なんか「差別」?(;_;)
なので、あえて新しい概念を作ってみた。
◆セクシャリティ(セクシュアリティ)=性指向;「性的対象」としての性別。
上記の4つ(sex, gender role / identity / appearance)を総動員し、
更に「xq28」とかいう遺伝子その他の身体環境やら生育歴やら、その他の文化やら政治やらによって決まる。
「性指向」そのものが文化。
ただ、「関係性の性別」つまり「関係性」の中で初めて成立する、というのは
「ジェンダー」のつく3つのカテゴリについても言えることなので、どう違うかを考えたほうがいいのかも。
今はよくわからない。
あと、私がいつもこだわる割にわかってもらえない……というか、こだわってる私自身よくわかんないんだけどさ、
「ジェンダー」と呼ばれるものにはとても多様な方向性を内包していて、たとえば
・ジェンダー・ロール:自分→周囲に対して「どういう性別として振る舞い(or扱われ)たいか」ということ
・ジェンダー・アピアランス:自分←周囲から「どういう性別として扱われるか」ということ
・ジェンダー・アイデンティティ:「周囲→自分→周囲」という枠組みの中で中心となる「自分」を
総合的に「どういう性」として評価・判断するか、ということ
全てが「関係性の中だけで決まる」とも「生物学的に規定されている」とも、決め付けたくはない。
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ふう。
やっと言えた、ホンネ♪
……ていうか、ただ「ホンネ」っていうのもちょっと違うかな。
この間、頭の中で渦巻いていたけど、整理がつかずにぐだぐだしていたこと。
あとは、これをめいめいの当事者が「自分の場合」に当てはめてみる……
で、「同じ」なら共通認識が語れるし、「違う」のなら理解しようとすればいい、
それだけのこと……と思うんだけど。
「同じ」「違う」というだけのことなのに、いつのまにか「正しい」「間違っている」と混同されるのが、
なんだかイタい。
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★3・ヲヤヂ文法?
(*「原案帳メール」より)
送信者:章香(あやか)
日時:2002年2月3日 5:45
宛先:jackie-matthews@syd.odn.ne.jp
件名:原案帳
「それは違うだろう」
と、否定から対話に入る人とは、あまり話したくない。
以前と比べて、私はそう言われると黙ってしまうことが多くなったし、
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02月03日(日)
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