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原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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■なんか無駄な気が
「学生じゃないんだから身分証明なんてできるもん、持ってるわけねーだろバカヤロー!」
「いえその免許証とか……」
「免許なんて持ってねーよ!」
「じゃその保険証とか」
「持ってねーよ!」

……これで「だったら売れません」とか言おうものなら、暴れられたりとか最低でも怒鳴られたりとかで、その後仕事なんかしていられないほど落ち込むのは目に見えている。
何か起きたら自分が叱られる。冗談じゃない。
身分確認を徹底していそうなコンビニなんか、見たことない。

ていうか、それ以前に、見た目で身分証明させたりさせなかったり、というところからしておかしいと思えて仕方ない。
どこからどう見ても80歳のジジイだろうと子連れの母親だろうと、煙草を買おうとする者には無差別に「身分証明をお願いします」とやらなければいけないのではないか。

「身分証明をお願いします」
「ひどいっ!!! オレがそんなにガキに見えるのか!?」(実は本当に成人)
ということを思うと、どうしても人を傷つけかねないようなことはしたくない、という気がしてしまってできない。
見た目で判断されると傷つくのは、わたしだってよく知っているはずじゃないか。

もっともっと言えば、「20歳未満は禁止」というのが既に現実的ではない。……というのはもうずっと前、自分自身が18歳で喫煙していた法律学科の大学生だった頃から思っていること。
「未成年者喫煙禁止法」って明治20年(1888年)に定められてからこのかた、ほとんどまともな改正がされていないので、現実に未成年者の喫煙を規制する効果などほとんどないのだ。
そんな法律を持ち出して「だから大丈夫」なんて言うのは、ばかばかしいの一言に尽きる。
年齢制限をするなら18歳で線を引くべきだし、立場で言うなら「学生は一切禁止」のほうがわかりやすいだろう。(大学生は見た目ではわからないので無駄か)

「大人社会」「子ども社会」という幻の境界線にも問題はある。
その隙間に「喫煙」という行為が入り込んでいる、という象徴的な現象でもある。

……そんなことどうでもいいから、いつか、でもできるだけ早く、商業的喫煙がこの世界からなくなってほしい!!!!!
(……と、わたしの脳内の実は未だにヤニにまみれたままの神経細胞が騒ぐ。なぜヤニまみれのままかと言えば、受動喫煙のせいだ。喫煙者本人は副流煙を巧みに避けている)

10月28日(金)
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