ID:51752
原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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■Re:排米
「テロなんかしても無駄」
「テロなんかよりもずっと良い方法で、自分たちの生存や生活や精神が守られる」
ということが、世界中に広く知れ渡ること。
それが達成されなければ、逆に言えばアメリカがどんなに派手な作戦を展開しようとも、テロリストはいなくはならない。

日本を再軍備する方向で「改憲」の動きが活発になってきているけれど、そんな時代の逆を行くようなことしてどうするの!?
今よりもテロは活発化するだろうし、東アジアの平和も守れなくなってしまうだろう。
(朝鮮戦争以降東アジアで戦争が起きていないのは日本国憲法のおかげでしょう!――厳密に言えば朝鮮戦争が「休戦」状態で膠着していることになるわけだけれど、再度戦闘状態に陥らなかったのは日本国憲法のおかげだと思う。それが皮肉にも米軍の日本駐留を正当化することになり、米軍の睨みで実戦が起きなかっただけだったとしても!)

もしも「憲法改正」するのなら、今ある「9条(と前文)」の精神をより強化する方向で改正するべきだ。
それができるなら、わたしは決して60年前に制定されたものを「一言一句変えてはならない」などと原理主義的なことを言いたいとは思わない。
でも、今、それ、ぜんぜんできそうもないじゃん。

日本人のプライドは、決して「あの戦争は正しかった」などといって野蛮な暴力を正当化することなんかで守られたり強められたりすることはない。
むしろ、たとえ押し付けであったとしても「非戦」を盛り込んだ憲法を戴き、押し付けてきた本人=アメリカが「そんなの止めちゃえ、変えちゃえ」といくら言ってきても変えることなく守り続け、20世紀後半を一切戦争せずに(暴力としての実戦のこと;「厳密に言えば戦争に荷担しているのに奇麗事を言うな」という議論は詭弁だ)過ごしてくることができた、その歴史をこそ誇り、プライドとするべきだ。
もしもそのことにそれほどまでの自信が無いのなら、それこそもっともっと強化し、世界中に9条の精神を輸出し、「平和をばらまいていく」べきだ。

もちろん、戦争のない状態にもさまざまな問題はある。
まず、人口が減らないので(!)、放っておけば貧困や飢餓はむしろ深刻化していくだろう。
「平和」の陰で闇から闇へ葬られていく暴力(個人的な・ミニマルな規模での暴力)も、戦争さえなくなれば直ちになくなるなどというものではないだろう。
これも、放っておけばむしろ陰惨な拡大のしかたをするかもしれない。
「社会が腐敗する」ことだってあるかもしれない。

過去の歴史は、ほとんど例外なく平和の後にこれらの現象を引き起こし、平和を手放すしかない破局へと向かっていった。
それを変えることができるのは、未来にしかありえない。
その未来は、しかし、この100年間であるべきだ。
世界人口が100億という、その数字だけで既に「破局」と言っても仕方ないような状況を迎えるのだから。
できればその半分くらいまで減ってほしいとわたしは思うけれど(だって100億もいる中で生きていくなんて、そんなの想像するだけでも気持ち悪くてやってられないじゃん!今だって十分多すぎると思う)、それは絶対に平和な方法、世界中の人たちができるだけ納得できる方法で行われるべきだ。
(納得できない人たちはまたテロとかそういう暴力的な手段に追い詰められてしまうだろうし)

わたしには、これらのことに具体的な答えを出せるほど頭が良くはない。
でも、こうした課題を受けて、それに答えを出す世代が、これから育ってほしい。
ちゃんと考えて答えを出そうとする若い人たちがいる、ということをわたしは目の当たりにすることがある。
それはわたしにとって本当に心強いことだ。
どうか、どうか、お願いします。
愚かなわたしたちの世代を真似たりしないで(「ゲンジツ」とかいう言葉で冷めた見方をしようとする中年ほど醜いものはない)、理想に向かって猫まっしぐら!……あ、なんか間違えた? いや、真面目な話。

わたしの子どもも、できればそういう方向に育ってほしいと思うけれど、……
きっと親の意向とは反対に育っちゃうんだろうなあ。
わたしみたいに。
わたしが子どもからのテロでやられちゃったりして。

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10月13日(木)
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