ID:51752
原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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■「杏野坂」へ
> 日本で、トランスジェンダーが、包括的用語になるかは、未知数。
とおっしゃっているのは、私も同意見です。
もちろん、日本にも主にアメリカからの影響で、トランスジェンダーを「気持ち悪い」とか「おかしなことをしている」と捉える「常識」のようなものが広まりかかったのかもしれないけれど、幸か不幸かアメリカの権威は「冷戦終結」以来日本にとって実質的な意味を持たなくなりつつあるので、影響は退潮になってきているのではないでしょうか。
むしろ、三橋さんが折に触れておっしゃっている日本文化の性に対する「柔軟性」を、回復しつつあるのではないでしょうか。
そういう「雪解け」に「トランスジェンダリズム」と名づけることがあっても、それはかまわないこと、あるいは喜ばしいことと言っても言い過ぎではないかもしれません。
> 「多様な当事者が、互いに居心地よく生活できる。」
> そういう明日が訪れること、期待します。
> (期待するだけでは、訪れないけど。)
私は期待してもいいと思いますよ。
ちょっとずつ、いろんなかたちで、歴史の流れに沿って、歪んだものがきれいなかたちになおってくる、戻ってくる。
一人ひとりは自分自身の実感や生きる必要性から自己決定していても、それが不思議なくらい「歴史の必然に沿っている」ということもあるのだろうと思います。
あっ、でも「新時代のジェンダー概念」まだちゃんと読んでなかった。
私も読みますね。
もしかしたら重複して言ってるところもあるかもしれないし、読めば簡単に「間違い」だと気付かされることもあるかもしれないし。
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[8422] Re[8417]: ついでに 投稿者:berber 投稿日:2003/05/13(Tue) 11:47
宮崎さんのせいかどうかはわからないけど、私も?どの言葉で自分をくくってしまうのも、なんだか違うな、と感じてしまいます。
地雷覚悟ですごくはっきり言います(偏見バリバリ):
・「トランスジェンダー」ほど中途半端でいたくない。
体をいじらない人とは、お友達にはなれるかもしれないけれど体を変える(戻す)かそうしないか、という点で共感できないような気がする。
・「ニューハーフ」は男であることが前提。
それに、もう辞めちゃったし。
・「性同一性障害」はもう解消してる。
それ「だけ」は克服できたように思うのです。
あと、残念ながら(←っていう言い方も偏見バリバリ):
・「TS」といえるほど純潔ではない(??? なんでー??? 自分でもどうしてこういう感想が出てくるのかわかんない。でも感覚的にそういうのがある)
最近は、受け入れてもらえるかどうかは別として自己紹介は「元男だったことのある女でーす♪」と言っています。
それがいちばん自分らしいと感じるので。
もしも突っ込んで言わせてもらえるなら「戸籍上はまだ男です(-"-;」と付け加えることはあるけど。
新しい言葉を持ち出してそれを相手に「教えてあげる」みたいなことをするのは、なんだか選民思想につながりそうでイヤ……
なので、オフラインの日常では「性同一性障害」も「トランスジェンダー」も使いません。
それらの語について長ったらしい説明をすると、他にもいっぱい言いたいことはあるのにその前から「くどい説明的なおしゃべりの長いやつ」と思われそうで、怖いのです。
もちろん、医療の現場では「性同一性障害」という語を使ってお話することもあるけれど、私の場合……
「性同一性障害だから〜〜という治療をやっています」という「治療証明」をもらいはしたけれど、「この人は性同一性障害です」という「診断」は、実はもらったことがないのです。
仕方ないです、(ガイドライン第1版でいうところの)「逸脱例」ですから、私は。
なので、自分でも「おまえ(=自分)本当にGIDか?」という気もするし、やたらとそういう「病気」だという言葉を振り回す気にはなれません。
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05月13日(火)
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