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原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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■ノスリのヒナ 甘えじょうず 悪女
あの人が私のことを愛してくれる、というのがわかることも
とても素敵なことなのだ。
私は、もう少し、愛を信じてもいいのかも。
なんて、月並みな言い方だけど。
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# ほらほら、そこの「会津里花ウォッチャー」さん、
# 「どうした、愛しているのは元パだけ、とか言ってたくせに!」と
# 茶々入れてますね?
# それはそれで、本当のことです。
# でも、過去の真実ではあっても、未来を作ることのできる真実ではないのです。
# だからといって養育費を払わなくていい、というわけでもないけれど;
# お金儲けをしっかり考えなくては……ななまんごせんえん〜〜〜〜!! ひいぃ〜……
# もちろん、このことも私の「未来を作ることのできる真実」なんだけど、
# それに拘るだけで今生きる私の全てを決めてしまうことはできない。
# 元パであれ子どもであれ、私を奴隷にすることはできないし、
# したいとも思わないだろう。
# 私が二人の幸せを心から願っているように、
# あの人たちも私に不幸になってほしい、とは思っていないだろう。
# ……思ってたらどうしよう。ぐすん……
#
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脱線に脱線を重ねるけれど、
もしも離婚して親権を得たのが「夫」の側だったとして、
「妻」がしっかりした収入を得ていたら、
妻が養育費を支払う義務って、生じるのでしょうか?
「男女平等」っていうことを考えるなら、当然支払い義務が生じると思う。
それに近いニュアンスで、私自身、支払わなくてはいけないだろう。
(うわあ、また歪んでるよ、私…… って、仕方ないじゃん、私はそういう人なんだから)
ただ、なんとなく「そうじゃない」ような気がするのは、
たぶん多くの場合、
夫よりも妻のほうが収入面で不利な扱いを受けているからだと思う。
…………
きりがないので、やめ。
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★3・「悪女」
そういえば、『3年B組・金八先生』(昨年暮れにやってたやつ)に
浮気して別れて他の男とくっつく、という一人の母親の姿が描かれていた。
工場をやっている父親は途方にくれている。
子ども(男の子=金八先生のクラス)自身も、なんだか不安定な気分になってしまう。
あれ?
違った。
父親は他の女性と再婚したんじゃなかったっけ?
ありゃりゃ、困った。記憶が曖昧だ。
きっと、父母の仲が悪くて、お互いに他の相手を選んでしまったんだろう。
まあ、そりゃ子どもも不安定になっちゃうよね……
でも、そういう「真実」を抱えて苦しむ人々だって、
決して少なくはないだろうし、
当事者でない者がああだこうだと非難することもできないだろう。
自分自身も当事者でなければ、苦しむ人の気持ちはわからない。
(想像することはできるだろうけど、当事者はその真実っていうか現実から
逃れることはできない。この酷さは実感できないかもしれない)
私は、無力な「悪女」。
子どもの面倒を見てやることすらできない。
せめてもの養育費を支払うほどの甲斐性もない。
いろんな人を裏切り続けて生きてきた。
あなたは、私のこと、
そんな私のこと、
それでも愛してくれるの?
こんなに汚い私を?
なぜ?
私に「自分を愛していい」と思わせてくれるのは、なぜ?
私が「男をやっていた頃」のことまで、認めてもいい、と思わせてくれるのは、なぜ?
私の心は激しく揺さぶられる。
私は自分が生きていることを認めていいのか?
……いいに決まってるじゃん。
誰が「悪い」って言ってるの?
もう一人の自分?
罪をかぶれば誰かが同情してくれるとか、
そういうことじゃないの。
そんなこともあるよね、と言って
そんな私を受け入れて愛してくれる人。
嬉しい。
あの人が愛してくれた私の体中が、「嬉しい」といって騒いでいる。
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11月19日(火)
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