ID:51752
原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
[152716hit]
■しんどい 「疾患」か「個性」か 他
消しちゃえばよかったのに、なんでしばらく見つづけてしまったんだろう。
うう。
★あと一つ、「しんどい理由」。
今日、出かけます。
そうして、まさに、「性と暴力」のことを考えなくてはいけないのです。
「加害者でもあるし被害者でもある」とか言いながら、
けっきょく私は自分が加害者である、ということにばっかり気を取られている。
上のほうにインディゴで書いた記事も、
実はそういうことだったような気がする。
私は、ある女性から、たぶん5年くらいの間、……いや、6年だ、
ずっと「侵入」といえるような行為を受けつづけていた。
でも、私に対して、加害者の女性は決して私に対する侵入を「加害」だったなどとは認めないだろう。
念のため、これは私の元パのことを言っているのではない。
今、むしろ、私には、元パが私に対して強い罪悪感に慄き、
彼女自身が「自分の罪」の意識と戦いながら、
同時に育児と仕事と家事、三つをなんとかして鼎立させながら、
しかも自分の親との間の問題も、誰の助けもなしに……それは、わからないけど……
克服していこうとしているはずだ。
そんな彼女を、私はやっぱり、尊敬する。
いつか必ず、助けてあげられるようになりたい。
(消極的な方法であれ)……
(彼女の許を去る、というかたちで「最も消極的な助力」はしたけど……)
比べるのは、なんだか後ろめたいしどこか気持ち悪いような、居心地悪いような気がする。
(だいいち元パに悪い)
でも、私に対する加害者の女性も、その人なりの事情があったのは
いろいろ知っているので、あまり責める気にもなれない。
たぶん、けっきょくのところ、
知り合ってしまった、出会ってしまった、ということ、
そのこと自体が、不運だったのだろう。
それに、客観的に見たら、「加害/被害」という関係とは言えないのかもしれない。
単なる「共依存」……
でも、私の反応は、半年間全く電話に出られなくなった、とか、
人の命に関わること、ということに囚われて
その関係から離れることを許されないでいる、と感じていた、とか、
果ては、自分の家族を完全に犠牲にしてでも、
その女性と会ってどうでもいい会話をしながらお茶を飲む、ということだった、とか、
そういうことなのだ。
もう一つ、念のため付け加えておきたい。
その女性と私が知り合った頃、私はまだ「男のふり」がうまくいっていた。
だからこそ、その女性から「男」として扱われ、「男」を求められ、
私は耐えられない思いをしながらもそれに関わり続けたのだけれど、
一つだけ、幸運だったことがある。
その女性と、肉体関係を持たないですんだのだ。
それは私がトランスしていくのと同時並行みたいに起きていたので、
もしかしたら私は自分の「貞操」を守るためにトランスし始めたのかもしれない、とさえ思う。
そうでなければ、
私はその女性が、……自覚があるかないか知らないけれど……
っていうか、自覚があったらそんなことゼッタイしないと思うけど……
陰に陽に、私に誘いをかけてきたのを、
拒みきれなかったかもしれない。
そうして、その後、誰も気づかないように、
私はこっそり、逃げ出していただろう。
たぶん、「失踪」程度ですんだだろうし、
「新宿駅西口前」とかいう住所のことも知っていたから、
そういう立場を選んだかもしれない。
でも、もしかしたら、私が遺してきた家族のことを思い出すのに耐えられず、
この世から逃げ出していたのかもしれない。
はははは。
私のことを「典型的な男」と思ってくれても構わないよ。
でもね、自分が置かれた立場に誠実であろうとすることって、
「男女」に関係ないと思いませんか?
書いてて、なんだかひどく腹が立ってきた。
死にたいほど。
相手が全面的に悪い、とは思えないだけに、よけいに。
(どんな場合だってそう……
私は、ふつうなら自分の正当性を全面的に押し出して、
[5]続きを読む
02月02日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る