ID:51752
原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
[152955hit]

■「ムーン」by Rebecca お騒がせしました(Re:「女性の亡霊」)
元々は私自身が「もしも女性だったらこんな感じの人」という感じでした。
今までの書き込みで、私は思いっきり彼女に対する憎悪をぶつけていますけれど、本当は……
愛しています。
私は彼女以外の人を、男女を問わず、人生のパートナーとして愛することはないでしょう。
けれども、たぶん私のせいで、彼女自身ががんじがらめになってしまったのです。
Hさんのおっしゃった

>”頑張りすぎるほど頑張っている彼女をこれ以上傷つけないで・・・。”

というのは、私自身、痛切に感じています。
言ってくれて、本当にありがとう。
ただ、私と彼女は、今はある程度の距離をおかないと、「傷つけあう」以外のコミュニケーションがとれないんです。
また、彼女自身が「自分の問題」と向き合うのに、私の存在が障害になっているのは、事実だと思います。
少なくとも、私が「彼女の家に入る」というかたちで関わっている以上……。

・自分自身のこと
再び、Iさんにお聞きします。(ただし、回答不要です)
あなたが女だったら、ある日突然「おまえは男だ!」と周囲から言われ、「違う」と言うとからかわれたりいじめられたりされたら、どう思いますか?
もしもあなたが男だったら、その逆を考えてください。

私も他人の心の中までは読めませんが、どうやら「性同一性障害」というのは、そういうもののようです。

管理人さんが

>残念ながら、身近な人の性別変更は、普通精神的に受け入れられないことです。

とおっしゃっているのは、想像してみるとそんな気がしますが、実際にはそうでもありません。
人によって「受け入れられる」人と、だめな人がいるように感じます。
もちろん、「実は……」なんて言われれば、それなりに違和感があるに決まっていますけれど。
喩えはちょっと違うのかもしれませんが、「実は私は被差別部落の出身なんだ」と言われて、その人をどう「捉えなおす」でしょうか?

私は、自分の子供が大きくなる頃には、性同一性障害を抱える人を全体的には受け入れられるような社会になってほしい、と思っているんです。
そういうことを、ただの「逃げ」で済ましてきて、とうとう逃げられなくなったのが、今の私なんです。
思春期に入る頃に「何か変だ」と思うようになりました。
でも、当時は「同性愛」も「オカマ」も「ゲイ」もごっちゃで、まともな性教育を受けるチャンスもなかったので、とにかく自分の気持ちを「悪いこと」と捉えてフタをしてしまおうと思ったんです。
そのうち、身体は大きくなってしまって、(よく考えてみればそんなこともないのに)「こんなに大きい女はいない」と思い込んで、更に「フタを強化」しました。
大学に入ってからは何人もの女性を「愛し」(今は同性に対する気持ちに一生懸命「へ理屈」をつけていただけ、と納得しています)、けっきょく最初に出会った女性と結婚しました。
彼女とつきあうきっかけは

「あなたのせいよ!」

という言葉でした。
私は、その後他の人とつきあうことがあっても、「彼女のために」男性になろうと努力していたのです。
そして、彼女が流産して、

「あなたが殺したのよ!」

と叫んだとき、前にかけられていた呪文が解けてしまったのでした。

Dさんにお答えしますね。

>どうして女性になりたいんですか?

女性だから。戻りたいだけです。

>そして、どうしたいと思いますか?

普通に生きていけるようになりたいです。
当然、「責任」だって重要な要素ですよね。

みなさん、本当にありがとうございました。
まだまだ「壁」は厚く、「溝」は深い、ということが分かりました。
だって、感覚的に「分かる」か「分からない」かの問題が大きな部分を占めているから。
頭の中まで覗き込むことはできないよね。

では。

---------------------

以上、転載でした。
もしもこのような形の「転載」も許されないと思う方、いらっしゃいましたらメールくださいね。

[5]続きを読む

02月09日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る