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doo-bop days
by ブーツィラ
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■企画展『西平ウメとトンコリ』10/29〜翌年1/23 北海道で開催
■樺太出身のアイヌ民族である西平ウメさん(1901-1977)と、樺太アイヌの弦楽器トンコリの企画展『西平ウメとトンコリ』が、アイヌ民族博物館(北海道白老郡白老町)の特別展示室 において、10/29(土)〜翌年1/23(月) まで開催される(『アイヌ民族博物館』10/21付より)。
『アイヌ民族博物館』のトップページにある「チラシ(PDF 1.1MB)」によると、「ウメさんが使っていたトンコリ」、「ウメさんの手による、美しい刺繍の施された衣装や、帽子、靴なども展示」する一方、「ウメさんの演奏を試聴するコーナーを設置」とのこと。
トンコリ奏者のOKIが今年5月に新作『TONKORI』を発表したことにより、樺太アイヌの伝承曲が一部の音楽ファンの間で注目されているようだが、その正真正銘のオリジナル音源が何曲か聴けるかもしれない。
さらに「チラシ(PDF 1.1MB)」によると、西平ウメさんの「演奏風景を収録した映像もあります」とのこと。まさか、トンコリを演奏する西平ウメさんの映像が残っているとは。しかも、公開してくれるなんて実に素晴らしい。
『アイヌ民族博物館』のトップページと「チラシ(PDF 1.1MB)」 に掲載されている、西平ウメさんの鮮明な写真にも驚かされる。いずれも私が初めて見る写真で、この企画展への関心と期待が高まってしまう(過去に見た西平ウメさんの数枚の写真は、どれも画質が劣悪だった)。
企画展『西平ウメとトンコリ』を見るために北海道まで行きたいくらいだが、関東でもぜひ開催してもらえないだろうか。
・関連: アイヌ民族の西平ウメさんによるトンコリ演奏の音源(『doo-bop days』2005年06月08日)
■泉 鏡花 文学賞の平成17年度受賞作が、10/17(月)、寮 美千子の『楽園の鳥 カルカッタ幻想曲』(講談社, 2004年10月)に決定した。
・泉鏡花文学賞
・泉鏡花文学賞に寮 美千子氏 「楽園の鳥 カルカッタ幻想曲」 来月22日に授賞式(『北國新聞』2005年10月18日)
寮 美千子といえば、個人的には安東ウメ子さんが即座に思い浮かんでしまう。
アイヌ民族の熊送りの儀礼であるイオマンテを題材にした寮 美千子の絵本『イオマンテ めぐるいのちの贈り物』(画: 小林敏也, 企画: 十勝場所と環境ラボラトリー, パロル舎, 2005年3月)では、アイヌ民族の中本ムツ子さん、「アイヌ民族最後の狩人」の姉崎 等さん、そして安東ウメ子さんなどが、寮 美千子による取材に協力。
寮 美千子は2002年11月16日、神奈川の相模女子大に安東ウメ子さんをお招きし、『アイヌの歌と語り』(口承文芸研究会 主催)を催してもいる。
寮 美千子の泉 鏡花 文学賞受賞は、天国の安東ウメ子さんも喜んでおられることだろう。
・寮 美千子ホームページ『HARMONIA』
・寮 美千子 - 訃報 アイヌ文化の巨星・安東ウメ子さん逝く(「Cafe Lunatique/寮 美千子の掲示板」2004年07月15日(木))
10月26日(水)
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